2006年12月23日

物の言い方 その2 亀田興毅君との会話



プロローグ
先日の『物の言い方』でナガイ、クドイ、シツコイ、
とのメールが入り、
亀田興毅君とのシュミレーション会話を削除したところ、
削除しない方が面白かった、
とのメールやお言葉を数多くいただき、再び、載せることに致しました。

ただし、全部を保存していなかった為、思い出しながらの再現となります。
一度、読まれた方は微妙な違いをお楽しみ下さい。
では、始めます。


小生とコウキ君が対談しています。
「コウキ君、笑顔がとても魅力的だね」
「まぁ、よお、言われるわな」
「強くてカッコいいし」
「あたりまえやん」
「癒し系・・・だよね、顔」
サル顔のコウキ君、満更でもなさそうに、
「そんなん言われたん初めてやな」
と、サルのように顔を赤らめます。
小生、コイツ意外と素直じゃん、などと思いつつ、
「立派な癒し系だよ!」
と太鼓判を押してやり、
「その上、強くてカッコいいんだから、人にやさしくしたら、日本中、いや世界中が君の笑顔に惹かれちゃうぞ」
すると、根が素直なコウキ君は、
「ほんまに?」
と子ザルのように鼻の穴をふくらませます。
「ほんまですがな」
小生、おもむろに関西弁で親近感を出し、
「そやから、強ようなったアンタはんは、もう威張らんでもよろしゅうおしがな」
「オッさん、どこの生まれや?」
「九州どすばってん」
「ナマリ、無茶苦茶やで」
「え?(親近感丸出しを反省し)・・・ゴホン」
「わざとらしい咳やな」
「コウキ君・・・正直に言います」
「あらたまって、なんやねん?」
「小生は、君のことが好きです」
「オッさん、そのケがあったんかい」
「いや、だから、その、そーゆー好きじゃなくて」
「わかっとるわい、からこうただけや」
「そうでっか。ほなら、話つづけさせてもらいまっさ」
「なんで、ナマんねん。ふつうにいけや、ふつうに」
「ハイ、いきます」
「いってらっしゃい」
「ただいま」
「もう帰ってきたんかい」
「アンさんが、いってらっしゃい言うから、帰ってこんと話がでけへんやろ」
「ナマリはええちゅうねん」
「ハイ、ではコウキ君、真剣に聞いて下さい」
「さっきから聞いとるよ」
「言います・・・勝って兜の緒を締めよ!」
「カルタ取りか?」
「もう一度言います。勝って兜の緒を締めよ!」
「カッテ、カブトノ、オヲシメヨ?」
「わかる?」
「バカにすな、買ってきたカブト虫の尾を絞めるんやろ」
「コウキ君、あのね、カブト虫買ってきて尾ッポ絞りあげても、君の人生になんの得もありません」
「得、あらへんの?」
「あらしまへん!」
「ナマルなっちゅうの」
「君、さっきから、いいツッコミしてるね」
「さんま、好きやからな」
「目黒のさんま?」
「明石家さんまや」
「うん、あれは美味しい」
「美味しゅうないわ。歯は喉にひっかかるし、いっぺん食べたら喋りっぱなしや」
「君、さっきから、いいボケもカマしてるね」
「芸人、好きやからな」
「そのうち司会なんかもやっちゃったりして」
「まぁ、イケるやろな」
「映画俳優なんかもやっちゃったりして」
「オッさん、よぉ、わかっとるやん」
「わかっとるよ、おじさんは。君のこと好きだから、君の生まれ持った、人間らしい味わいが好きだから」
「生まれ持った、人間らしい味わい・・・?」
「そう、サル本来の、違う違う、人間本来の」
「今、サルいうたで?」
「サルは人間の祖先という事! 芸人みたいなツッコミは覚えなくていい! 余計なこと言ったり、挑発したりしなくていい! 人の話を最後まで聞きなさい!」
「誉めとんのか、怒っとんのか、どっちやねん?」
「両方です」
「両方?」
「君の努力を誉め、君の言動を怒っているのです」
「わかるようなわからんような。変なオッさんやな」
「ほっといてんか」
「それにしても、オッさんも人に言われるやろ、人の話を最後まで聞きなさいって」
「(図星!)・・・・・・話を続けよう。あのね、その、どこまで言ったっけ?」
「サル本来の、まで」
「人間です、人間本来の、です。その人間本来の魅力が、君には備わっているのです!」
「・・・・・(つぶらな瞳で聞いています)」
小生も、それに応えるべく、真剣に話し始めます。
「その魅力というのは、強さだけじゃない。やさしさもある。君だって、いきなり強くなったわけじゃない、つらい稽古を重ねてきて、ここまで強くなったんだ」
「まぁ、そんなとこやな」
「小さい時はお父さんのこと強いと思ったろう」
「ほんなもん、強かったし、恐かったで」
「でも、今は、君の方がはるかに強い」
と、彼のつぶらな瞳を見つめ直し、
「君は、そのお父さんを尊敬し、そして、常にやさしく接しようとしている。素晴らしいことだよ」
「まぁ、そうゆーことになるんかな」
「そのやさしさをお父さんだけに向けるのではなく、マスコミにもスポーツファンにも、そして、君の周りの人、全部に向けるんだ」
「ほんなもん、疲れるで」
「疲れるさ。それがスターとなった君の役目だ」
「スターに役目があんの?」
「ある!」
と、小生は断言して、
「スターには誰もがなれるものじゃない。その世界の頂点に立った人には、それなりの役目を果たさなきゃいけない義務がある。その義務を果たせば、君は、もっと本物のスターになれる」
「もう、本物のスターになっとるで」
「悪いが・・・」
小生、慈愛あふれる目でコウキ君を見つめ、
「まだ、誰も、君を本物のスターとは認めてはいないよ」
「喧嘩売っとんのかい!」
「現実を言っている」
「なんやと!」
「君は、スターはスターでも、小粒のスターだ。本物のスターではない」
「おんどれ!」
「判らんのかッ、そうやってサル顔でムキになっている限り、小粒のままだということだ!」
と、一喝する。
やがて、渋い表情を見せて、
「やっぱり無理だな・・・君に、小生の話は理解できない。もう、やめよう」
と、背中を向けて去っていく。
「オッさぁぁぁーん!」
と、映画『シェーン』のようにコウキ君の叫び声。
「待ってんかぁ、ここでやめられたらカナわんでー!」
小生、立ち止まり、ゆっくりと振り返る。
「聞きたいか、坊主?」
小生、渋い、渋すぎる!
「オッさんが話たいんやろ?」
「(また図星!)・・・」
小生、再び、背を向ける。
「オッさぁぁぁーん!」
と、再び、コウキ君の叫び声。
小生、待っていたかのように振り返り、
「聞きたい?」
「すまん、素直に聞くさかい、話てぇな」
小生、コウキ君のほうが、ずっと大人だ、と思いつつ、
「うむ・・・では、話してあげよう」
と、姿勢を正して、
「本物のスターにあって、君にないものがある」
「なんや、それ?」
「礼節、です」
「レイセツ?」
と、目を輝かせるコウキ君。
「君の、その目の輝きは、君の拳と同じように、百万、いや千万、いや億万ドルの価値がある。しかし、その価値も礼節を知らなければ、紙くず同然だ。礼節を身につけよ! そうすれば、君の価値は無限大にふくらんでいく!」

ここまでくれば小生の独壇場です。
小生の話は、スポーツマンシップから始まり、武道精神へと流れ、ナガク、クドク、シツコク展開していくのです。

そして、最後に小生は、コウキ君に言うでしょう。
「コウキ君、まずは道場に来なさい。入会金はネ、君の場合、ファイトマネーもたんまり入った事だし、少し高めに」
「オッさん、損得に走っとるで!」
「君、その言葉遣いを直せと言ってるんだッ。それが礼節というものだ!・・・ええと、入会金はネ」
チャンチャン!

と、まあ、好き勝手に書かせていただきましたが、
このブログを見た亀田興毅選手や父上殿が、
「へタレブログ書きやがって、いっぺん、文句いうたろか」と会うような機会を作っていただければ、幸いです。
ぜひ、会いましょう!
その時は『礼節』の話をナガク、クドク、シツコクしますので、覚悟して下さい。



エピローグ。
一部、『物の言い方』と重複しているところがあります。
削除した部分を載せただけでは、内容が伝わらないと思い、あえて重複いたしましたこと、ご容赦下さい。

え?
ナガイ、クドイ、シツコイから、また削除しろですって?

「・・・・・・(聞こえません)」

posted by 井上誠吾 at 13:45| 日記