2007年03月30日

強いと偉いは、違う

サブタイトル・コウキ君との会話
※(コウキ君バージョンが好みでない方はご遠慮下さい)


忘れていました、コウキ君の試合!
先週の土曜あたりに試合をやっていた筈です。
確か、「KO予告」をしていたような記憶があります。
どんな試合をしたのやら。
マズイなぁ。突然、このブログにコウキ君が現れそうです。
「悪いね。君の試合、見るのを忘れてた」
なんて言ったら、失礼だし、傷つくだろうなぁ。


「オッさん」
現れました、サル顔のコウキ君。
「誰?」
小生、ここはボケるしかありません。
「誰はないよ、オッさん、俺やん」
「知りまへんな、こんなサル顔の二枚目見たことありまへん」
「世間では、カリスマボクサーいうとるよ」
「借り住まいの僕さ?」
「そ、借り住まいやから、僕さ、ファイトマネー稼いで・・・てね、オッさん、ちゃうて。カリスマボクサーや」
「カリスマボクサーといえば、シライヨシオ」
「時代どこまでさかのぼんねん。白井義男は江戸時代のチャンプやないの」
「ほんまでっか、白井はんは江戸時代の・・・てね、江戸時代にボクサーはおりまへんで、コウキ君」
「コウキ君いうたで。知っとるやん、俺のこと」
「グォォォー」
「なにイビキかいとんねん」
「ハァァァー、ハッ」
「なにイブキしとんねん」
「1・2・3・・・」
「ダァーッ、って、なにイノキしとんねん」
「オ、オェェェー!」
「今度はなんや?」
「夕べ、飲みすぎて、イエキ吐いてます」
「・・・俺、帰りとうなった」
「ほな、サヨウナラ」
「マジ、帰すんかい。ちょっと上がらせて貰うで」
「ブログに上がる部屋はありまへん。よく『誠拳の部屋』とか『しょこたんの部屋』とかありますげと、アレ部屋ちゃいます。あの人ら、どこかの不動産に騙されてます」
「オッさん、なんか変やな。もしかして、俺の試合見てへんのやないか?」
「(図星!)そ、そげんこつ、あらしまへん。ばってん、あんさんは、よう頑張ったんとちゃう、だべか」
「いつも思うけどな、オッさん、どこの生まれや」
「九州どすばってん、見えまへんか?」
「ナマリ、無茶苦茶や」
「どうも、ありがとさん」
「なんのお礼や。ところで、試合どうやった?」
「よう頑張ったんとちゃう、だべか」
「ま、あんなもんだべ、てね、移ってまうがな」
「あんなもんて、どんなもん?」
「オッさんが見ての通りや」
「見ての通り? その見ての通りが難しい」
「難しいことないて。オッさんが、どない見たかや」
「座って見た」
「ちゃうやろ」
「立って見たほうが、よかった?」
「立って見ようが座って見ようが、関係ないねん、オッさんが、どない見たかを聞きたいねん」
「目を見開いたまま、見た」
「目は時々閉じなあかんねん。アレ開けっ放しやと目が乾いて大変や。あのな、どういうふうに試合を見たかや」
「穴があくほど君を見た」
「そう、おかげで俺の鼻の穴がこんなにあいて。オッさん、ちゃうやろ。俺の鼻の穴は最初からサルそっくりにあいとんねん」
「新手のツッ込み自虐ネタか。腕をあげよったな、コウキ君。さすがは将来、バラエティーを目指してるだけあるな」
「そんなん目指してないよ」
「フフフッ」
「なんや、その笑い」
「ヒヒヒッ」
「気色わるいで、笑い方」
「ナナナッ」
「ナ行かい。みんな普通は、ハ行で笑うで」
「ただ今、不条理な笑い方を実験中です」
「こんな時にナニ実験しとんねん。ま、ええよ。判っとるよ、オッさんが試合を見逃したことくらい。気にせんでええよ。今回の試合は、反省点もいっぱいあるしな」
小生、神妙なコウキ君を見て、思わず、
「(小声で)負けたんだ、コウキ君」
「今、なんか言うた?」
小生、ここは励ましてやろうと、
「コウキ君ッ。反省してる時の君は素敵だ!」
「ほんまに?」
「ツッぱってるコウキ君はサル芝居のサルだ」
「ホメてんのか、ケナしてんのか、判らん人やな」
「いいか、コウキ君。君に欠けていたのは、謙虚さだ」
「ほんまは謙虚なんよ。ツッぱって見えんのは親父の演出よ」
「やっぱり、親父の演出だったかッ。いや、君は素晴らしい! いいか、早く親父を説得して、20才の素直な本来の君に戻るんだ。君は判っている筈だ。強いと偉い、はちがうって」
「強いと偉い、はちがうの?」
「そうだ。強いと偉い、を勘違いしちゃいけない。どんなに強くても尊敬はされない」
「されると思うとったよ」
「俺は強いんだ、と人前で言うヤツは、それしか自慢できるものがないってことなんだ」
「よう考えたら、俺、それしか自慢できへんな」
「本当に強い人は、自分のことを強いなんて恥ずかしくて言ったりしない。能ある鷹は爪隠す、て言うじゃないか」
「脳なかったんか、俺」
「その脳じゃなくて、才能の能。サル顔の君には才能がある」
「サル顔、関係ないやん」
「そのサル顔がいいんだ。愛嬌のあるサル顔だ。サルを見て気持ち悪くなる人はいない。サル顔はサル顔らしく、人から愛されるように心がけると、サルも木から落ちて喜ぶ」
「よう判らんな」
「こっちもよう判らん。勢いで言うてしもうた。ま、とにかく、サル顔はウシ顔より得やということや」
「ウシはどこから来たん?」
「小岩井牧場や」
「ますます判らんな」
「そう、君は何も判ってない。自分がほんの少しの心掛けで変われるということを」
「変われる?」
「君はもっと魅力的な人間になる。20才の素直な君に戻って、ほんの少しの敬語と、ほんの少しの謙虚さを出すんだ」
「ほんの少しでええの?」
「ほんの少しで充分。今までヒドかったから効果絶大だ」
「少しなら出きるよ」
「さらに! 対戦相手への慈しみと、後輩や弱者への気配りも忘れてはならない」
「イツクシミと、キクバリ? なんや難しそうやな。そんなん、俺にできるかな」
「できる! いいか、君のとって大切なことは、相手に勝つことより自分に勝つことなんだ」
「自分に勝つ?」
小生、おもむろにコウキ君に背を向けて、
「勝負の世界で生きる人間にとって、究極のテーマさ」
と、静かに背中で語る小生、渋すぎです!
「!・・・そ、そうやったんか。オッさん、おおきに!」
「いいってことよ」
小生、ゆっくりとコウキ君を振り返り、
「コウキ君、よく聞くんだ」
「ハイ!」
コウキ君、ピカピカの一年生のように返事をします。
「相手に勝つより自分に勝つ!・・・君が、その大切さに気がついて、ほんの少しの努力をすれば・・・君は、いっきにカリスマ性のある大スターになっていく!」
「頑張ります!」
「その調子だ。先週、負けたことなんか気にするな。誰だって負ける時がある。肝心なのは負けた時にどう対処するかだ。負けは負けとして認め、負けたことを踏み台にしろ、負けたことをバネにしろッ。負けを気にしていたら、気持ちまで負けてしまう。負けは負け、負けたことは忘れて、自分に負けずに頑張るんだ!」
小生、懸命にコウキ君を励まします。
「オッさん・・・俺、先週の試合、勝ったよ」
「え?」
「俺、勝ったよ」
「勝った?」
「うん・・・オッさん、俺が負けた、と思うとったやろ?」
小生、面目丸つぶれ。
「そうやろ?」
「ピッピッピッ」
「不条理な笑いはええちゅうの」
「モッモッモォー」
「小岩井牧場の回し者か!」

チャンチャン!




小生とコウキ君との創作会話でした。
なにせ、コウキ君バージョンが大好きな方がおられるものですから、そろそろかと思いまして、出してみました。
失礼を致しました。
posted by 井上誠吾 at 11:15| 日記