2007年05月12日

もう一つの地球

週刊誌の記事に『地球によく似た惑星発見』とありました。
太陽系から約20光年離れたところらしく、理論上、水が存在し、生命体存在の可能性が高いとのことです。

もし、人間とまったく同じような知的生命体が存在している、と考えると、楽しくもあるし、恐くもあります。

楽しくもある、とは、
そこに住む知的生命体が、地球人と同じように“友好的かつ平和思考家”の場合であります。
恐くもある、とは、
そこに住む知的生命体が、地球人と同じように“好戦的かつ侵略思考家”の場合であります。

昔、読んだ短編小説に興味深いものがありました。
それは、宇宙を創造した神が、地球人を裁くという話です。

突然、絶大な力を持つ神。それは超巨大な宇宙船だった記憶がありますが・・・その神が地球上に現われ、宣告します。
「地球人は戦争を繰り返し、人々を殺してきたので、その罪によって、これより宇宙から地球を消滅する」
地球人は猛反省をして「人殺しはしません」と約束します。
すると「牛や豚や魚を殺してきた」と神は迫ります。
地球人は「動物を殺しません」と約束します。
すると「草や木を殺してきた」とさらに神が迫ります。
地球人は「生物も殺しません」と心から反省します。
神は、それを見て、一旦は許そうとしますが、
「いや、待てよ、目に見えない数多くの微生物を殺してきた。全宇宙の中でも、これほど必要以上に他者を殺してきた生き物は、地球人だけだ」と、地球を消滅しようとします。
その瞬間、名もない微生物が神に訴えます。
「待って下さい。地球人は動物や植物や、我々微生物までも殺してきました。でも、それは生きるためであり、殺すことが目的ではありません。どうか許して下さい」
名もない微生物の懸命な訴えに、神は納得し、地球を消滅することはしない、と約束します。
「ただし、地球人は全宇宙の惑星人との交流を禁ずる」
と“宇宙の中での孤独”を宣告し、神は星の彼方へと飛び去って行くのです。

おそらく、星新一の短編だったのでは?
多少は、小生の創作も入っているかも知れませんが、概ね、このようなストーリーでした。
読後は、得も知れない寂寥感を味わった覚えがあります。

人は、人との交流があってこそ、人でありうるのです。

虎やライオンなど肉食動物は、自分が生きるため以上の殺生はしません。
人間だけです。自己の欲望のために殺生をするのは!

武道の、武、とは争いを止める意味が含まれています。
地球人が、高等知的生命体であると自負するなら、
この、武、の意味を深く理解して、
地球に似た惑星を見守って欲しいものです。




posted by 井上誠吾 at 11:45| 日記