2007年08月13日

都会の中のあたたかい村


『 秋深し 隣りは何を する人ぞ 』
松尾芭蕉の俳句です。

秋が深くなると
なんとなく寂しくなり
隣りの人の生活の物音などが聞こえてきて
何をしている人なのだろう?
と想像してしまう

と、このような意味ではないかと理解しております。

さて、東京の片隅で、小さな写真展が終わりました。
先日のブログで紹介いたしました、『西荻ドミノ』と題した写真展であります。

写真展の会場にカメラマンの小川哲史さんのコメントが貼られていましたので、要約させていただきます。

「私は八年前に上京し、西荻窪に住み始めた。
 田舎で育った私は、自分が経験したことのない濃密な“村”のような雰囲気を感じ、西荻窪に魅せられていった。
 この街に住む一人一人にスポットをあて、連続させていくことにより、その“村”的な人間関係の魅力を写し出したいと思った。
 田舎から出てきて、家族や友人と離れて暮らし、東京に孤独を感じている人がいたら、こんなにあたたかい人の輪が、すぐそばにあることに気づいて欲しい」

以前、小生も『ふるさと・母』というタイトルでこのブログ
に書きましたが、上京した者の持つ孤独感が手に取るように
伝わってきます。

小川さんは、
「これからも、この輪を広げていきます」
と語っておられました。

隣りは何をする人ぞ・・・、
誰だって、人恋しさ、というものはあるでしょう。
しかし、その反面、
隣りは何をしている人か判りゃしない、
という冷たい人間関係が存在しているのも都会の現実です。

東京の片隅“西荻窪村”から、
あたたかい人の輪が広がっていき、
殺伐とした都会を、
あたたかく彩って欲しいものです。



追伸。
『西荻ドミノ』の写真展の模様は、イベントコーナーに載せたいと思っております。
よろしかったら、覗いて下さい。




posted by 井上誠吾 at 11:42| 日記