2007年08月24日

「ありがとう」のひと言

嬉しい知らせを聞きました。
当道場に所属する小学2年生の少年の話です。

先日、少年の父親の会社で、
『お父さんの職場訪問』という催しがあったそうです。
日頃、お父さんが、どんな職場で、どのような仕事をしているか、を子供に見せようというものです。
“働く父親の姿を子供に見せる”というのは素晴らしい企画だと思います。

初めて父親の働く姿を見たその少年は、
一通り、職場内を見学して廻り、その帰り際に、
「ありがとうございました」
と、職場の方々にペコリと頭を下げたそうです。

礼に始まり礼に終わる。

「道場で覚えた礼儀は、道場だけでなく、家でも、学校でも、隣近所でも、同じように使えなくてはいけない」
小生、少年部には事あるたびに言っておりますが、
まさか、このように、家でもない、学校でもない、隣近所でもない、道場から遠く離れたところで、しかも、お父さんの職場訪問という普段とは異なった環境の中で、きちんと“実践”してくれたのです。

「これも空手を習っているおかげです」
と、ご自身も道場生であるお父さんは、小生に感謝の気持ちを伝えてこられましたが、
とんでもありません。
こちらこそ、こんな嬉しいことはなく、
きちんと応えてくれた少年に「ありがとう」であります。

人は、一人で生きているわけではありません。
自分の周囲の人々からの物心両面、様々な恩恵を受けているからこそ、生きていられるのであります。

そんな周囲の人々に
「ありがとう」
と素直に言えることは、最も大切なことだと思います。

しかし、どうでしょう?
「ありがとう」と言ってしまったら、まるで損してしまう、かのように思っている傲慢な人々を見かける事はありませんか?

「ありがとう」という感謝の気持ちをなくしてしまうと、
人は、ついつい愚痴っぽくなったり、不平や不満が募ったりして、人を怨んだりするのではないでしょうか。
やがて、自分ばかりでなく、他人も傷つけ、なんの希望もない、暗く陰湿な環境に自らを陥れてしまうのではないでしょうか・・・。

ありがとう、の一言は、
周囲の人々に不愉快な思いをさせないばかりか、
自分自身さえも豊かにしてくれる筈です。

道場での「ありがとう」が、
家で、学校で、隣近所で、各地域で、各社会で、大きく広がっていくことを望んでおります。

押忍、ありがとうございます!

posted by 井上誠吾 at 09:52| 日記