2007年10月08日

涙の運動会

近所の小学校で運動会をやっていました。
運動会の定番曲であるマーチが、自転車を漕いで通り過ぎようとする小生の足を止めたのです。
暫し、運動会を眺めます。
小さな小学生の体が運動場を駆け巡る姿を見て、
懐かしい感覚が蘇ってきました。

小生自身が小学生だった頃・・・、
そして、小生の子供たちが小学生だった頃・・・、
運動会という祭りは、時空間を越えて、共通の懐かしさを運んでくるのかも知れません。

いろんな競技の中でも、徒競走が一番の思い出です。

スタート前。
走る順番を待つ間の、あのドキドキ感。
緊張から、その場を逃げ出したいくらいの不安が襲う。
誰が、一番になるのだろう?
一緒に走る顔ぶれを見回していく。
自分が何番に入るか、それが気になって仕方ない。
二番かな、三番かな、もしかしたら、四番かな・・・まさか、
ビリ?・・・みんな速い子ばかりだからなぁ・・・。
そんな小さな不安が、大きな恐怖に変わり、
やがて、心臓が破裂しそうなくらいにドキドキしてくる。
一番になった時だってあるんだ、思いっきり走れ!
と自分を励まして、スタートラインに立つ。
「ようい、ドン!」
駆け出した瞬間、
先ほどの不安も恐怖も吹っ飛んでしまう。
ただ、ひたすらに、ゴールに向かって真っしぐら!
力の限りを尽くして、走る、走る、走る!

徒競走ほど緊張したものはありませんでした。
その記憶だけは、今でも、鮮明に残っています。

だから、なのかも知れない。
父親となって、
子供が徒競走に出場する姿をビデオに撮る時。
頑張れ、頑張れ、と呟きながら、
ただ、ひたすら、懸命に走っている子供の姿を見ていると、
いつしか、涙があふれ出て、ゴールする時には、涙で我が子の姿も見えなくなり、カメラで追えなくなってしまう。

どうも、涙腺が弱いのです。
無条件で、なぜだか、泣けてくるのです。
ただ、ひたすら、頑張っている子供を見ているだけで・・・。

近所の小学校の運動会で、
見知らぬ子供たちが懸命に走っている姿を見て、
あの懐かしい感覚が、ジーンと蘇ってきて、だんだんと目頭が熱くなってきました。

ふと、そんな自分に気付き、
見知らぬ子供たちを見て泣いていては、怪しいオジサンだぞ、と涙を拭いながら、その場を立ち去りました。
背中から、追っかけてきました。
あの懐かしい運動会の定番のマーチが、
泣けよ、泣けよ、とばかりに・・・!

posted by 井上誠吾 at 11:38| 日記