2009年08月29日

やる気のスイッチ

つい最近、ある女性が家に遊びに来て、
「生きていても、つまらない・・・」
と、物憂げな顔でつぶやきました。

小生も妻も、これは只事ではないぞ、旦那と何かあったか
な、もしかして熟年離婚か?
我々夫婦も熟年を迎えており、他人事ではない身につまされる話が飛び出てくるのではないかと、真剣に耳を傾けていると・・・次第にバカバカしくなってきました。

結論から言うと、幸せなんです、この女性。
子供たちも独立し、旦那も定年を迎え、そこそこの退職金も入り・・・ただ、これまで懸命に家事や子育てに費やしてきた時間が、ぽっかりと空いてしまったので、
「この年になって、やることがない。何をどう生きていけばいいのか判らない。このまま年を取るのが恐い」
との表現になってしまう。

旦那は、そんな奥さんを気遣って、旅行なんかに誘うらしいのですが、夫と二人っきりの旅行は疲れるとの事。
「亭主元気で、留守がいい」
とでも言いたいのでしょうが・・・それはない。
旦那側からすると、定年まで働いて来れたのは妻の支えがあったからこそで、その感謝の気持ちを「旅行」に託しているのに、自分のサラリーマン人生や人間性、さらに存在価値さえも否定されているようなものです。

言ってやりました。
「夫の暴力から逃れ、慰謝料も取れず、働く場所はもちろん、住む場所もなく困っている熟年女性がいる時代ですよ」
と、ニュース番組で見た話をすると、
「私が幸せな境遇であるのは分かっています。でも、毎日ダラダラと生きているだけではいけないって思うんです」

言ってやりました。
「何か趣味とか習い事とか、音楽や映画を楽しむとか」
と、前向きに行動することを勧めると、
「そう思っています。でも・・・元気、が出て来ないんです」

言ってやりました。
「ユンケルでも飲みなさい」

ともあれ、あれこれ根気よく話していき、
「やる気はあってもスイッチが入らないと体は動かない。そのスイッチは自分自身で入れないと、誰も入れてはくれません」
と、励ますと・・・、
最後に、ぽつり、と洩らされました。
「水泳でも・・・習ってみようかな」

現在、奥様はスイミング教室に通い始めた、との事。
この一連の話をブログに書いてもいいですか、と聞くと、
「やる気のスイッチのこと、書いて下さい」
と、明るい返事が返ってきました。
それで、今回のタイトルと相成ったのであります。

しかし、この“やる気のスイッチ”、
実は、小生自身もまた、
「よし、やるぞ!」
と気合を込めないと、そう簡単には入らないものなのです。

道場生の皆さん、
気合を込め、やる気のスイッチを入れ、
互いに、よい汗をかきましょう!
押忍!
posted by 井上誠吾 at 15:43| 日記

2009年08月20日

長崎の街・実家の町

以前、九州本部の報告をした折、このタイトルで書きます、と予告しましたが、様々な催し事が続き、そちらを優先してきました事、ご理解下さい。

さて、先ずは長崎の街です。
なんといっても、長崎は歴史の街、であります。
時間の合間を見て、ホテルから飛び出し、出島資料館や眼鏡橋などを散策しました。
のんびりと路面電車が走り、街の至る所に歴史の裏話が詰まっていることを想うと、2時間ほど歩いても、まったく疲れを感じません。

しかし、ふと、「京都に似てるな・・・」と思いました。
街のたたずまいが似ているのではなく、
歴史ある街の中に、東京と同じようなファーストフード店や居酒屋チェーン店が、あそこにもある、ここにもある、と目に付くことです。

かつての京都の街には、それら“東京色”を感じさせるものがありませんでした。
少なくとも、30数年前、撮影の仕事で京都へ行き始めた頃、街には、まだ「古き良き都」のたたずまいがありました。
しかし、わずか30数年を経て、京都の街はいっきに変貌し、東京と同じような“色”ばかりが感じられ、残念に思っていたのです。

それと同じ感覚を、長崎の街で感じました。
別に、ファーストフード店や居酒屋チェーン店の進出を否定しているわけではありません。
むしろ、それらの店がここまで席巻するとは・・・その企業努力には感心するばかりです。

しかし、歴史ある「古き良き都」なのだから、
長崎特有の歴史の風情だけは保ち続けてほしい。
京都と同じようにはなってほしくない。
そんなことを思いながら、散策しました。

続いて、我がふるさとの町・直方です。
直方は、飯塚市や田川市と並ぶ、かつては炭鉱で栄えた筑豊の大都市でありました。
そんな直方の町を3時間ほどかけて散策しました。
小生の実家は正確には隣りの宮田町(現・宮若市)で、直方ではありませんが、この町の高校に通い、何かあれば、この町で遊び、そして、この町でデートなんかもした青春の思い出がいっぱい詰まった町であります。

その町を3時間かけて散策したのですが、その間、人とすれ違ったのは・・・なんと、十人に満たないのです。

人が、誰もいない・・・!

3時間かけて、通った学校から、デートした神社から、友と駆けた河原から、そして、買い物をした商店街まで・・・、町の隅から隅まで、3時間も歩き続けたのに、すれ違った人は、十人に満たない・・・!
懐かしさを感じるより、得体の知れない哀しさを感じました。
40年近く前は賑わっていたのです。
直方駅から徒歩約1分のバスターミナルに向かって歩くだけでも、十人以上の人とすれ違っていた記憶があります。

寂れたアーケード商店街の入り口に立つと、はるか先に小さく出口の明かりが見えるだけで、アーケード内に人影がまったく見えないのです。
地方にシャッター通りの商店街が増えているのは、報道で知っていましたが、我がふるさとの思い出の町が、このようになっていたとは・・・!
衰退しきった町を眺め、ただ呆然とするばかりでした。

やがて、ふと町角に立つ看板を見て、憤りを通り越して、思わず苦笑してしまいました。
「麻生がやりぬく。麻生自民党 始動!」のポスター。

そうです。
この直方市は麻生首相のお膝元なのです。
聞けば、同じお膝元である隣りの飯塚市も同じように衰退しているらしい。
ただし、麻生財閥の関連企業だけは盛んらしいです。
なんともはや・・・!

長崎の街・実家の町。
小生にとって大切な二つの街・町を散策して、
長崎の街には、風情を保ち続けてほしい。
実家の町には、活気を取り戻してほしい。
そう願ってやみません。



posted by 井上誠吾 at 09:30| 日記

2009年08月14日

ご案内・若者たちの舞台

新宿支部に所属している若手俳優たちが
舞台に出演します!

8月13日〜16日
タイトル・「8ドッグストーリー」
劇場・ムーブ町屋
荒川区荒川7-50-9 センターまちや3F
(東京メトロ千代田線町屋駅より徒歩1分)

チケット・前売り 3300円   当日 3800円

13日 19時 
14日 19時 
15日 14時  19時
16日 13時  17時

制作・フェイスプランニング(詳しくはここのホームページを)


ストーリーは、里見八犬伝をモチーフにしたもので、
幼い頃に孤児院で暮らした若者たちが、背負ってきた不幸な運命がある女の呪いと知り、里見八犬伝よろしく闘うという、アクションあり、笑いあり、そして、ホロリと哀しくもあり、そんなエンタテインメント作品に仕上がっています。

小生は殺陣指導としてスタッフ参加しております。
もし、お盆休みにまだ計画のない人は、是非とも観に行ってみて下さい。
posted by 井上誠吾 at 09:30| 日記

2009年08月05日

楽しくも厳しい合宿こぼれ話

8月1日〜2日、と合宿を行いました。
目的地の新潟湯沢町の空模様を気にしつつ、バスで出発!

早速、少年部の一人が、
「先生ぇ〜、おやつ忘れましたァ〜」
「おやつなくても死なない、辛抱しろ」と小生。
さらに、「先生ぇ、お茶こぼしたァ」「先生ぇ、ボクもうすぐ誕生日ぃ」「先生、年いくつ〜?」
バスの中は、まるで“すずめのお宿”状態。
「お茶拭きなさい」「お誕生日オメデトウ」「先生、33才」
小生もやり返します。

高速で渋滞し、予定時間より遅れてホテルに到着。
昼食を済ませ、近くの体育館へバスで出発しようとすると、
数名が「先生ぇ〜、帯を忘れましたァ〜」
「仕方ない、Tシャツでやれ」
さらに数名が「先生ぇ〜、タオルを忘れましたァ〜」
「仕方ない、ホテルのタオルを使え」
さらに一人が「先生ぇ〜、財布を忘れましたァ〜」
「財布はいらない。空手の稽古中に買い物はしない! みんなッ、忘れ物が多すぎだぞッ!」と一喝!

バスで約30分揺られ、体育館が近づいた頃、
「あッ!」
「どうしました?」と運転手さんが驚く。
「ホテルの部屋に・・・ドッヂボールを忘れました」
何のことはない。忘れ物が多すぎなのは小生でした。
結局、体育館にボールがあり、それを代用に!
あ〜あ、何のためにボールを買ってきたのら・・・とほほ。

体育館で空手の稽古。
基本を終えると、一般と少年に分かれて、移動・型・組み手技などなどを行い、そして、ドッヂボールの時間。

このドッヂボール。実は昨年、A氏が大人げもなく張り切りすぎて、足を捻挫しています。
今年も、一般の誰かがやるのではないか、と案じていると、
K氏が大人げもなく、A氏の後継者として見事に負傷!
小学生教師をしているK氏は、この経験をいかして今頃、
「調子に乗っていると怪我するぞ」
自分を反面教師にして、教鞭をとっていることでしょう。

夕食はバーベキューです!
「バーベキューは肉が出るから、合宿に行かない」
と泣いていたベジタリアンな少年部に、
「野菜がたっぷりと出てくるから、野菜中心に食べろ」
と、励まして連れてきたものの、
「野菜、少なッ・・・てゆーか、肉ばっか!」
これじゃ、励まして連れてきたじゃなく、騙して連れてきたようなものです。
ホテル側に野菜の追加を頼みながら、
「ほ〜ら、焼きそば、おいしいぞぉ〜」
子供だまし、と分かりつつ“ベジタリ少年”を励ます。
その見え透いた励ましに “ベジタリ少年” が乗ってくれ、
肉にも箸をのばしてくれたので、ほっと安心!

むむッ、花火の時間が近づいているのに、外は雨!
中止するしかないな・・・と思っていると、小生の日頃の行いが良いからか、道場生の日頃の行いが良いからか、否、多分、その両方かもしれない、なんと、雨がやんだ!

子供たちの歓声の中、花火大会!
手持ちの花火、そして、打ち上げ花火! 子供たちの喜ぶ声を聞いていると、こっちも童心に返ってきます。
「気をつけろ、ヤケドするぞ」
注意をしながらも、夢中になって点火していると、
小生が頭を焦がし、首すじをヤケドしてしまいました。

就床時間は9時。
子供たちが寝付くまでの間は、大人の“酒宴の時間”。
例年、“異業種交流会”となり、さまざまな職業の道場生の方々との交流は、酒もすすめば、会話もはずみます!

で・・・翌日は二日酔い。
しかし、早朝稽古は、大自然の新鮮な空気がおいしい!
終わってからの朝食もおいしい!
何杯もおかわりしている少年部をみて、これまたうれしい!

むむっ、また雨!
予定していた“じゃがいも堀り”は中止・・・仕方ない、と代わりに体育館の稽古を準備していると、再び、晴れた!
なんと、みんな、どれほど日頃の行いが良いものなのか!

幼年から壮年まで、じゃがいも掘り!
収穫した物を泥だらけになって、袋に詰め込んでいく。
幼年部などは、自分の頭よりも大きな袋を抱え、徒歩で5分かけて、ふらふらときつそうに、バスに戻っていきます。
そのきつかった分だけ、お母さんが、おいしい“じゃがいも料理”を作ってくれるさ、頑張れ!

さて、すっかり疲れたのか、帰りのバスの中は静か。
ウトウトとここち良い睡魔に浸っていると・・・やがて“すずめのお宿”が大復活!
眠いのに寝せてくれない、なまごろし状態。

ともあれ、予定より少し遅れて、無事に帰着、合宿終了!

「同じ釜の飯を食う」という言葉があります。
同じバスで、同じ屋根の下で、同じものを食べて、同じように寝て、同じことを体験する。
合宿という場、こそ、
人と人との交流が希薄になっている今の時代にあって、
大切な、ふれあいの場、だと思っております。

また来年も厳しい中にも、楽しい合宿を行いたいと思います。
皆さん、お疲れ様でした。
押忍!
posted by 井上誠吾 at 11:24| 日記