2010年05月25日

元気を貰いました!

先週の土曜日、西荻窪駅前で恒例の「ハロー西荻祭り」の演武が終わりました。

演武が終わった後、70年配のご婦人から、
「最近の子供たちを見ていると、これで大丈夫なのかと思うことが良くあるのですが、空手をしている子供たちを見て、安心しました。そして、私自身が皆さんから元気を貰いました」
と、感動されていました。

ご婦人が仰る、
「これで大丈夫なのか」
の言葉には、いろいろな意味が含まれていると思います。
挨拶ができないとか、態度がだらしないとか、自分勝手とか、覇気がないとか、夢がないとか、ゲームばかりとか、勉強のみとか・・・様々な意味が込められていると感じました。

つまり、演武を披露した子供たちには、
そのような負のイメージがなく、“明るくて元気で礼儀正しい”とご婦人に感じ取って頂けた、と推察します。

しかし、
今回の演武はけっして良い仕上がりではありませんでした。
演武のための稽古時間が圧倒的に少なかったのです。
つい一週間前が誠真カップの試合だった事から、祭りの稽古はまったくして来ませんでした。

型で、“時間差で技”を披露する場面では、
自分の番ではないのに、先に技を出してしまう子供が何人もいました。
一人だけ間違えば、
「あ、あの子間違えたな」
と、観客も思うことでしょうが、
数人が間違えば、“時間差で技”もへったくれもなくバラバラで、「お〜お、よぉ見事なまでに間違ってくれとる」
と、小生は半ば感心してしまうくらいでした。

しかし、それでも、ご婦人のように、
「元気を貰いました」
と、言葉を掛けてきていただけたのですから、
次回からは、稽古に時間を割き、一人でも二人でも多くの人々に“明るくて元気で礼儀正しい姿”を披露したいと思っております。

実は、前日、試割りの板をチェックした際、
業者が何を勘違いしたのか、すべて大人用の分厚い板だったのであります。
もう、あなた・・・あ然・呆然・愕然です!

え? それは、あんたの発注ミスだろう、ですって?
そうなんです、私の発注ミスです。
てね、もしも〜し、ミスってませんよ。
一人ボケツッコミしてる場合じゃない。ナガクなるので次へ!

急遽、10枚だけ薄く削って作り直して、本番に間に合わせ、
「10枚だけが少年用です。10枚がなくなったところから、大人用の板割りに挑戦して貰います!」
と、マイクで説明すると妙に観客も盛り上がってきました。
そりゃそうですよ、小学生の低学年では大人用の板は割れません!
少年用の板だって割れるものではありません。

ん?・・・割ってる。
1年生たちが・・・少年用の板を手刀でパンパンと割ってる。
そして、早くも2年生の番が来て、大人用の板を割ろうとしている!
どうする?
ままよ、失敗したら手痛いぞ、と思いつつ挑戦させたら、
パン! 2年生が、いとも簡単に大人用の板を割ってしまいました。
それを見た上級生たちも勢いづいて、大人用板を手刀で割り続け、最後は、6年の男子に正拳で割らせて、拍手喝采!

いやぁ、盛り上げてくれました!
小生が発注ミスしたことが、功を奏して、大成功!
てね、もしも〜し、ミスってませんから。

一人ボケ・ツッコミでナガク・シツコクなったところで──、
70年配のご婦人を感動させた少年部たちに!
そして、
演武に協力して頂いた一般部と保護者の皆さんに!
感謝の押忍!


posted by 井上誠吾 at 08:44| 日記

2010年05月18日

大会を終えて

一昨日、第2回・誠真カップが無事に終了しました。
選手の皆さん、保護者の皆さん、スタッフの皆さん、審判団の皆さん、そして、各道場の先生方と関係者の皆さん、
なんとか無事に終了しました、お疲れ様でした!
そして、ありがとうございました!

今回、新しい試みとして、舞台照明を入れて、
選手の皆さんをライトアップしての試合運びとなりました。
しかし、試合コート以外は暗いゆえに進行が滞り、不備な点が多々あったかと思います。
選手の皆さんは勿論、あの会場におられたすべての方々が戸惑われたのではないかと思います。
大会の主催者として、
あのような演出をするのならば、もっと細部に渡って配慮をすべであったと深く反省をしております。

終了時間が押し、慌しい試合運びとなりましたが、
事故もなく、無事に終了したのは、選手の皆さんの健闘の賜物であり、主催者側の不備を払拭するような素晴らしい試合内容でした。
また、嬉しいことに、
一般女性の部で出場された主婦の選手の方から、
「スポットライトを浴びたのは結婚式以来だったので、とても嬉しかった」
との声も届いております。

選手の皆さんの健闘ぶり、
そして、照明を使った演出への共鳴、
それらのことが主催者として、何よりの救いとなり、励みとなり、勇気付けられたのは言うまでもありません。

さて、
勝敗には涙がつきものです。
負けた悔し涙、
勝った喜びの涙、
そして、子供の成長に感動する涙、
と、会場のあちらこちらで、そんな涙が流されていました。

小生、いつも思っています。
勝ったからといって、強いんじゃない、偉いんじゃない、
負けたからといって、弱いんじゃない、ダメなんじゃない、
大切なことは──、
勝った人はオゴラズに、
それを自信にして、次も頑張ろうと勢いづける!
負けた人はイジケズに、
この悔しさをバネにして、次も頑張ろうと励みにする!

そのことは、主催者である小生もまったく同じです。
これまで、5回の大会を主催して参りましたが、今回ほど、数多くの課題に直面した大会は初めてでした。

大会運営もまた勝負の場です。
今回は、勝敗に例えれば“負けの運営”であります。
しかし、
例え“負けの運営”であろうが、
イジケズに、クサラズに、オジケズに、
この経験をバネにして、次の大会も頑張る覚悟でおります!

次は、秋頃に大会を予定しております。
今回の大会運営で学んだことを活かして、
選手の皆さんは勿論、
保護者の皆さん、各道場の先生や関係者の皆さん、
そして、苦労を強いることになるスタッフや審判団の皆さん、
大会に関わるすべての皆さんが、
「今回の大会は良かった!」
と感じていただけるような内容にしたいと思っております。

第2回誠真カップの会場におられたすべての皆さん方に、
感謝の押忍!



posted by 井上誠吾 at 09:06| 日記

2010年05月08日

万博に、ふと思う

上海万博が開催されました。
予想入場者数は史上最高の大阪万博を超えるものと見込まれており、早くも大混雑をしているようです。

おもえば40年前──、
高校生だった小生も、九州から、はるばる大混雑する大阪万博の会場へと期待に胸を膨らませて駆けつけていました。

ニュースで、上海万博に駆け込む入場者の姿を見ながら、ふと、40年前の自分と重ね合わせておりました。

折りしも、別のニュース番組では、経済評論家が、
東京オリンピックから大阪万博へと、日本経済が発展した事と、北京オリンピックから上海万博へと、中国経済が発展しつつある事を重ね合わせていました。

なるほど、今の経済発展する中国と高度成長期の日本は確かに似ています。
経済の発展を優先する裏では、公害が大発生し、環境を破壊し続け、そして、世界市場で一人勝ちする。
やがて、ジャパンマネーよろしく、チャイナマネーがアメリカの有名なビルやハリウッド映画会社を買収するようなことをするのかもしれない。
そう、バブルが弾けるまで!

今の中国は、日本に学べ、そして追いつけ、追い越せ!
と、日本の高度成長期を理想としているようです。

果たして、それでよいのか?
かつての日本も然りですが、あまり美しいとはいえない。
売り手よし、買い手よし、世間よし、の三方よしならいいが、
利益至上主義のみでは、金の亡者のようで、醜い!

しかし、昔の日本は、中国から多くのことを学んできました。
漢字は勿論、主食の米や茶、そして中華料理、さらに漢方医術、さらには仏教や儒教、と数え上げればきりがありません。

当然、誠真会館が創立理念としている、
仁・義・礼・忠・孝・勇・信、
は儒教の徳目であり、
中国を源流としているのはいうまでもありません。

中華思想とは、
中国の文化・思想が世界で最高の価値だ、
とするもので、捉え方によっては、自己中心的で思い上がりもいいところですが・・・、
仁・義・礼・忠・孝・勇・信、
この徳目の中には、
自分だけが発展して、他人のことなどはどうでもよい、
という自己中心的な思考は一切ありません。

あるのは、強く優しく生きよ、という崇高な人生の道標です。

大不況にあえいでいる日本、
好景気にわきあがっている中国、
互いに学び合いながら、歴史を刻んできた両国。
そこには、強くて優しい生き様、を内に秘めた両国の矜持があるはずです。

ギリシャの経済危機で、さらなる世界不況が予測される今、
両国から世界を救うような、強く優しい知恵、が発揮できないものなのか!

賑わう上海万博のニュースを見て、
そんなことを、つらつらと考えていました。



posted by 井上誠吾 at 23:52| 日記