2010年08月10日

強くなった分だけ優しく!

前回、合宿で事件があった旨を書きましたが、
その件について、書きたいと思います。

先ずは、合宿を主催した誠真会館の総責任者の立場として、あのような事件を起こしてしまった事を道場関係者の皆様に深くお詫び申し上げ、二度とあのようなことが起きないように取り組んでまいりますので、ご理解くださいますよう宜しくお願い申し上げます。

このブログは道場関係者だけではなく、いろいろな人々が見ておられます。
また、このブログを見て、誠真会館に入る決意をした道場生も何人もいます。
指導部の先生方の中には、そのように宣伝媒体としても機能しているのだから、不特定多数の人々の前に、あえて事件のことを晒す必要はない、との声もあがっています。

確かに、すでに合宿は終了し、
親御さんの中には、事件のことなど子供から聞いていない方もおられるくらいだから、書く必要はないのかもしれません。

しかし、指導者と少年部と保護者、
この三者の関係に、強い信頼というものが必要であり、
その信頼が得られなければ、少年部の子供たちにとって、けっして望ましい方向へと進んではいきません。
指導者・少年部・保護者、この三者の信頼が、より強固なものになるためにも、事件の顛末を含め、小生なりに思うところを書かせていただきます。





合宿の二日目の早朝でした。
少年部の一人が、物凄い勢いでドアを開け、部屋に入ろうとした友達の足にドアの角をぶつけ、9針も縫う怪我を負わせてしまったのです。
ドアは角が丸みを帯びていて、相当に強く、且つ激しく開けない限り、怪我などするものではありません。

怪我を負わせた少年は、前日のバスの中でも別の友達と言い争いの喧嘩をし、
この朝も、部屋の中で、また別の友達と小さな小競り合いをして、相当イライラしていたのでしょう。
そのフラストレーションが、物凄い勢いでドアを開ける、という行為に走ってしまったようです。

合宿から、帰京後──、
怪我を負わされた子の両親は、
「もしかしたら、うちの子が怪我を負わせる立場になっていたかもしれません」
と、深く理解を示され、
怪我を負わせた子の両親と和解をされました。





概ね、事件の流れは、以上であります。
現在、怪我を負わせた子は、小生の厳しい監視下で稽古を続けており、あのような軽率な行為に走らないように指導・教育を施して参ります。

事件につきましては、これ以上、仔細を掘り起こして、特定の誰かを糾弾したり、追い詰めるのが本意ではありませんので、この辺でご容赦下さい。

ただ、どうあればよいのか?
と、いうことに焦点を当て、以下を述べたいと思います。





いつも道場では、
「集中しろ!」
「周囲に気を配れ!」
と言っています。

学年が上がり、帯も上がり、体格も大きくなるにつれ、
下級生・帯の浅い子・体の小さい子、等々、
相手や周りに気を遣いながら、稽古をしなさい。
強くなり、帯が上がった分だけ、小さな子や弱い立場の人たちに優しく接して、面倒を見るようにしなさい。
と、常々言い聞かせております。

それは、
道場の中は勿論のこと、道場の外でも同じです。
道場で得たものは、家でも、隣近所でも、学校でも、さらには友達の家や親戚の家でも、すべての日常生活に応用できるようにしなさい、と指導しております。

この、
「道場で体得したことを日常生活に応用できる」
ことが肝要なのであります。
つまり、空手を習うようになって、
「よくなった!」
と褒められるようにならないと、空手を習っている意味がない、といっても過言ではありません!

保護者の皆様におかれましては、
どうか、その辺のところを深くご理解を頂き、
“空手を通しての子供たちの成長”──を共に見守り、
子供たちに何かあった際には、
どんなことでも構いませんので、
指導者と連絡を密に取っていただけたら嬉しく存じます。

誠真会館としては、
指導者・少年部・保護者、この三者の信頼関係を強く築いていき、
「強く、優しい子」
を育てるべく、指導を重ねてまいりますので、どうか、宜しくお願い申し上げます!


posted by 井上誠吾 at 11:57| 日記