2012年11月09日

謝る勇気


上杉家中興の祖・上杉鷹山が愛用した、
「過ちて改めるに憚ることなかれ(過ちと分かったら、体面を気にせず、改めればよい)」
との格言があります。
人は、謝る勇気、というのが必要かと思います。

以下、今回もひとり言を呟きます。



「自分が悪い」
と思ったなら、すぐに謝る。
こんな当たり前なことが出来ていない人が多いなぁ。

特に、今時の政治家、官僚には呆れ果ててしまう。
おそらく、政治家とか官僚という職業は、謝る、ということを知らない人種たちがなる職業なんだろう。
もう彼らには、なんにも書く気になれないほど、うんざりだ。

以下、小生の体験話を三つばかり──、
いずれも「自分が悪いのかな」と小生自身が感じている話。

一つ目は、ジョギングしていると、前方に若い男性が犬の
散歩中。男性は掲示板に貼られたポスターに見入っている。
突然、犬が牙を剥いて飛び掛ってきたので、危うく身を交
わして走り去ろうとしたが、
「まてよ、飼い主の男性は謝らなかったぞ」
と思い直して、戻っていき、
「今、噛み付かれそうになったの見たでしょ、飼い主として何か言うことはないの?」
と問うと、不満そうに「すみません」と小さな声。

二つ目は、自転車で左側を走っていると、前方から右側を
走ってくる自転車。乗っているのは50代位のおばちゃん。
小生が左へ避けようとすると、おばちゃんは右に突っ込ん
できて、軽く衝突。痛くはないが、伯母ちゃんの自転車の
前輪が小生の右足に当たってストップ。
「自転車は左側通行ですよ」
というと、おばちゃんは、不快そうにフンと顔をそらして
走り去ろうとする。
「こんな時は謝るのッ、小学校で習ったでしょ、大昔ッ」
とおばちゃんの背中に声をかける。

三つ目は、スーパーで買い物中。小学5・6年位の女の子が
パン売り場に陳列されている菓子パンをひょいと摘んで口に
入れた。何かの見間違いか、と見ていると。女の子はパン売
り場をウロウロしながら、またひょいと口に入れた。店員さ
んの目を盗んで“つまみ食い”をしているのだ。
「ダメだよ、そんなことしたら」
と注意をすると、何よ、と睨み返してきた。
「なんだ、その顔は? 悪いと思ってないのか?」
と問いかけても、憮然と口をへの字に曲げたままなので、
「店長さん、この子、さっきから菓子パンを取って食べている。反省していないから、店内にいる親御さん呼んで、親子一緒に注意しなさい」
とパン屋の店長に女の子を引き渡す。

妻曰く、
「なんか最近、頑固爺い、みたいになってきたね」
と困り顔。
特に三つ目の、“つまみ食い少女事件”。
この現場には、妻も一緒に居ただけに、
「変な親が出てきて逆恨みされたら困るから早く出ようよ」
とスーパーから引っ張り出されたくらい。

三つの話とも共通していることがある。
犬と散歩の若い男性も、自転車おばちゃんも、つまみ食い少女も、「すみません」と謝っていたら、事は済んでいた。
三人とも、謝る、ということをしないから、
「飼い主として何か言うことはないの?」
「こんな時は謝るのッ、小学校で習ったでしょ、大昔ッ」
「親御さん呼んで、親子一緒に注意しなさい」
等々と、こっちも注意してしまうのである。

そんなことがあるたびに、
「自分が悪いのかな」
と自問している小生がいる。

もしかすると・・・、
小生も含め、今時の政治家も官僚も、犬と散歩の若い男性も、自転車おばちゃんも、つまみ食い少女も、みーんな、
「過ちて改めるに憚ることなかれ」
かもしれないな。



というわけでして、
先日、西荻窪の飲み屋街で、
「なんだ文句あんのかッ・・・いやゴメンナサイ」
と、一人ツッコミしている幸せそうな酔っ払いを見かけた小生からのひとり言でした。

またナガクなりました。
”謝り”、ます。


posted by 井上誠吾 at 09:35| 日記