2014年05月31日

小さな目標から始動!



今回は「空手の稽古がつらい」という人にはしっかりと最後ま
で読んでほしいと思います。

以下、ひとり言、です。



人間というもの、
目標がなくなると、途端に失速して、
みなぎっていた情熱さえも失ってしまう。

どんなに小さな目標でも、
そこへ向かって懸命に突き進んでいる時が、最も成長しているんだろうなぁ。
何人かの道場生を見ていると、そんなふうに思えてくる。

飛翔試合が終わり、
「試合に挑む」
という小さな目標がなくなり、
挨拶の声さえ、小さくなってしまった少年部の子がいる。
「それでいいのかッ」
先日、何人かの子を厳しく叱りつけた。

その際、愛知県の学習塾・後成塾の話をした。
以下である。

「後成塾の塾長は、この道場で君たちを見て────、
大きな声で挨拶ができて、やる気があって、集中力を発揮している、と感動された。
そこで、後成塾でも、姿勢を正して「お願いします!」「ありがとうございました!」と挨拶をするようにした。
すると、驚くことに、眠くなる子が消え、仮に眠くなっても、眠気を覚ますための行動を起こすことができ、明らかに一段レベルが上がった。
大きな声で挨拶ができる子は、勉強に対する集中力が違う。
そのような報告を受けた。
塾長は、誠真会館の君たちの姿を見て、感動されたんだぞ。
そして、君たちがやっている姿勢を正した挨拶を、後成塾の子供たちにも同じようにやらせて、勉強のレベルを上げることができたんだぞ。
それなのに、君たちの元気のない挨拶の声はなんだッ!」

と、久々に大声で叱りつけた。


すべての子ではない。
数人の子が、ダラダラと元気がないだけである。
しかし、
この数人の子のやる気のなさは、ほかの子へと伝染する。
元気に頑張っている子たちの空気を乱し、
影響を受けやすい子などは同じ色に染められてしまうだろう。

目標のある子は、目の輝きが違う!
すでに、次なる試合を目標にして稽古に励んでいる。
そのような子たちは、押しなべて、元気よく大きな声で挨拶をしている!
そして、集中力があり、強い!

しかし、
最初から強い子なんか誰もいない。
試合で泣いた子もいる。
スパーリングで泣いた子もいる。
審査が受けられずに泣いた子もいる。
型が覚えられずに泣いた子もいる。
それぞれが、
それぞれの悔し涙を流して、
集中力を身につけ、強くなっていったのだ。

ゆえに、
小さくてもいい、
目標が必要なのである!
その小さな目標が、
やがて、大きな目標へと繋がっていき、
ついには、
強く・優しく・潔い人間、
その大目的へと到達されていく!



今日は文武両道クラスがあります。
加藤邦顕関東本部長、
川名修朝霞支部長、
松嶋朝則小手指支部長、
三名が文武両道クラスを見学し、研修をします。
そこで、文武両道の大切さに加えて、目標の大切さも述べたいと思っています。
押忍!



posted by 井上誠吾 at 11:30| 日記

2014年05月23日

サムライ精神


前回、新渡戸稲造のことを書きましたが、
実は、まだまだ書き足りない事がありますので、「サムライ精神」と題して・・・以下、ひとり言です。




新渡戸稲造は、
「刀を振り回す者は卑怯者か、虚勢を張る者であり、沈着冷静な人は刀を用いるべき時を知っている」
と述べ、さらに、
「武人の究極の理想は平和である」
「戦わずして勝つ」
「血を見ない勝利こそ最善の勝利」
そして、ついには、
「負けるが勝ち」
とまで書き記している。

また、勝海舟の談話を、
「人に斬られても、こちらは斬らぬという覚悟だ。なにノミやシラミだと思えばいいのさ。肩につかまってチクリチクリと刺しても、ただ痒いだけだ。命に関わりはないよ」
と、紹介した上で、
「これが艱難と誇りの燃えさかる炉の中で武士道の教育を受けた人の言葉である」
と評している。

勝海舟は勿論のこと、
新渡戸稲造もまた懐と器がとてつもなく大きい!

刀・武器を持つ者は、こうでなければならない。
そして、
これこそが、日本人が受け継ぐべき大いなる遺産、である!

武士道は、
「即、封建主義」
と捉えられるかも知れないが・・・。
「下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」
これが、武士のあり方だったのである。

そして、上杉家中興の祖・上杉鷹山公は、
「藩主は人民のために存在するのであって、藩主のために人民が存在するのではない」
との名言を残している。

さて、これらは封建的なのであろうか?
むしろ、民主的といえるのではなかろうか。
武士道こそ、
日本人が世界に誇るべき、優れた精神であり、
究極の平和的文化である!

サッカーの本田選手が、
「サムライの精神とは、どのようなものですか?」
との外国人記者から質問されて、
「サムライに会ったことがないので何とも言えません(笑)。ただ、日本の男性は決してあきらめないし、しっかりとした規律を持っています。それは私も常に大事にしようと思っています」
と答え、機転が利く、とキャスターが感心していた。

しかし・・・あの時、もし本田選手が、
「武は戈を止めるといって、武器を持っている者は争ってはいけないんです。平和が根本、それがサムライの精神です」
と答えていたら、どれほど反響を呼んだことか。
人種差別で、投げ込まれたバナナを食べた選手が世界中に大きな反響を与えたようだが・・・。
あのバナナを食べた選手のように、
否!
あれ以上の大きな反響を呼び、本田選手はサッカーを通じて、世界平和に多大な貢献をしたのではないだろうか。

武士道といえば、
封建社会の悪しき遺物であり、明治から昭和へと軍国に走らせた極端な国粋主義と解釈する輩がいるが・・・、
けっして、そうではない!
新渡戸稲造は、明治に入って「武士道」を著し、日本の誇るべき精神文化として海外に紹介し、世界的ベストセラーとなった。

庶民のために、
平和的に解決する道、
それが、武士道・サムライ精神、なのである!




さて・・・、
日本人は皆、サムライ精神、という言葉は知っていますが、
その精神の意味するところを答えられる人は少ないのではないでしょうか。
つくづく武道精神・武士道精神を広めなければと思います。

武道精神を根本に、今日も少年部の指導に励みます。
押忍!



posted by 井上誠吾 at 11:20| 日記

2014年05月17日

刀は鞘に納まってこそ名刀

    


集団的自衛権の行使へ向けて、安倍政権が大きく踏み出そうとしていますが・・・。
以下、ひとり言です。



「刀は鞘に納まってこそ名刀」
名作「椿三十郎」の中で黒澤明監督がそう表現している。

剣の達人・椿三十郎が、家老の不正を暴こうとする未熟な若侍たちの助っ人を買う、という痛快娯楽作品だ。
腕も知恵も胆力もある椿三十郎を三船敏郎が演じ、
純粋で正義感が強く、闘志があふれている癖に未熟で臆病でオロオロしてしまう若侍たちを加山雄三や田中邦衛たちが演じている。

椿三十郎による若者たちへのW社会人教育Wが面白おかしく、そしてヒューマンに描かれ、圧倒的な強さで敵を斬り倒していくのだが・・・。
ある時、品格のある奥方に、
「あなたは抜き身の刀みたいな人ですね。でも本当に良い刀というのは鞘に入っているものですよ」
と諭される。
さすがの剣の達人も痛いところを突かれてタジタジとなる。

そしてラスト。
椿三十郎は、仲代達矢演じる敵の剣客を斬り倒し、
「おまえたちの刀は鞘に納めていろよ」
と若侍たちに告げる。
刀を鞘に納めることができない己れの宿命を知りつつ、
未熟で臆病だが、純粋で正義感が強い若者たちに未来を託して去っていく。

つまり、
「刀は人殺しの為の道具であってはならない」
と未来ある若侍たちに訴えているのだ。

そのほかにも見所満載の映画である。
こうしてブログを書いていると、また観たくなってくる。
何度観ても感動が尽きない映画であるが・・・、
話を本筋に戻そう。

「剣禅一如」
剣と禅の融合である。
剣の修行をするものは、心の修行もすべきなのである。
宮本武蔵然り、勝海舟然り、山岡鉄舟然り、
小生が好きな剣の立つ歴史上の人物は、それぞれが「剣禅一如」に到達している。

剣の修業をし、それを持つ者は「戈を止める(争いを止める)」ためにのみ使用することが兵法、である。

「武士道」を著した新渡戸稲造は──、
第一次世界大戦後に、
オーランド諸島をめぐってスウェーデンとフィンランドの領有権争いが勃発した際、国際連盟の事務局長を務めていた。

武士の歩むべき道を誰よりも知っている彼は、平和的な解決へ向けて、任務を果たし、紛争を終結させた。
その功績から「平和の扉を開いた使者」として尊敬されている。

理想論だけの国際連盟の中で、負担金を出し、人材を育成し、組織を固め、まさに「太平洋の架け橋」となった。
しかし・・・、
新渡戸稲造の功績に逆行するかのように、日本は軍部の勢力が増し、やがて国際連盟を脱退してしまう。
そして、新渡戸稲造の死後、日本は戦争への道を突っ走り続けた末・・・第二次世界大戦で敗戦する。

国際連盟は、国際連合へと移行したが、
もし今、あのまま新渡戸稲造の平和的精神を国際連合で活かし続けられていたら・・・、
ロシアによるウクライナへの軍事介入や、
中国によるベトナムへの領有権主張は、
「剣禅一如」の哲学で、紛争を止められる、と想像できる。

しかし、現実は、
国連常任理事国であるロシアや中国が、世界平和とは裏腹に横暴をふるっている。
日本はアメリカに次いで2位という高額な負担金を国連に出しているにも関わらず、常任理事国入りが果たされていない。
その辺の国連のあり方が問題である。

負担金を出し、人材を育成し、組織を固めた新渡戸稲造。
今の国連に、新渡戸稲造のような人物が必要である。



さて、集団的自衛権うんぬんと騒がしいが、
「剣禅一如」を実践できる政治家はいるのであろうか。

「武は戈を止める」、これが要である!
つくづく思う。
誠真会館の未来ある少年部の中から、
社会に有益な人物を輩出していかなければならない、と!

今日は文武両道クラスがある。
心して指導にあたりたい。
押忍!



posted by 井上誠吾 at 12:33| 日記

2014年05月10日

総極真大会・飛翔試合、そして大切な報告!



ゴールデンウイーク最終日は飛翔試合、
先月末の日曜日は総極真の大会、
何かと催事が続きました。

本来ならば、参加選手の体調を考慮して、
「一ヶ月の試合間隔を空ける」
ということを原則としてきましたが・・・、
如何ともし難く、このたび何人かの選手に総極真主催の大会、当方主催の飛翔試合、と二つの試合に連続して参加して貰いました。

実は、以前から、総極真の大石代悟師範より、大会参加へのお声掛けを頂いており「今回を逃すと失礼にあたる」と判断しました。
体力的に支障がなく、試合に慣れた選手とその保護者の方にのみに事情を説明し、参加の呼び掛けをいたしました。

結果──、
総極真大会で優勝した二人の選手が飛翔試合でも優勝。
総極真大会で病欠不戦敗した選手が飛翔試合で優勝。
総極真大会で三位入賞した選手が飛翔試合でも三位入賞。
総極真大会では敗退した選手が飛翔試合では優勝や入賞。
と、それぞれ素晴らしい結果を残してくれました!

皆、体力的に支障がなかったのが何よりであります。
保護者の方々のご理解ご協力に深く感謝致しております。

さて、飛翔試合の挨拶でも申しましたが──、
試合というのはW試し合うWと書きます。
道場で培ってきたものをW試し合うWという闘いを体験することが大切なのです。
よく、試合に負けた子供から、
「怖いから、辛いから、空手をやめたい」
そして、保護者からも、
「これ以上やらせるのは子供が可哀そう」
という申し出がありますが・・・、
何事もW闘うW事から逃げては成長などあり得ません!

W温室育ちWの弱さではなく、
W風雪に耐えうる逞しさWを身につけるべきです。
空手で体験するW痛いこと、辛いこと、怖いこと、苦しいことWから逃げることなく、W強く、優しく、潔くW、成長していってほしいものです。

最後になりましたが、先月末、
愛知県豊川市で学習塾を経営されている桂野塾長が、
遠方よりお越しになり、本部道場の稽古を見学されました。

稽古後、会食をして、様々な話で盛り上がりましたが、
その中でも、特に、
「子供の教育には、文武両道が必要です」
と誠真会館の文武両道の稽古に大いに共鳴されていました。

ところで、以前のブログに、型大会試合終了後に、
「一人の選手が自主的に周囲のゴミ拾いをしていた」
と桂野塾長より、褒めて頂きましたが──、
その選手が誰だか分りました!

東伏見道場の油科勇斗(ゆしなはやと)・小学4年でした!
素晴らしい!
勇斗は今回の試合では残念な結果となりましたが、
「飛翔(はばた)いて成長する、という意味で優勝者です!」
と大いに褒め称えたいと思います。
近いうちに、東伏見の道場稽古に出向いた際には、何かプレゼントを進呈したいと考えています。

油科勇斗、よくやった!
偉い!



さてさて、ちっとも偉くないのが、小生であります。
正月休みとか、盆休みとか、休みに入ると途端に気が緩んでしまい、体調を崩す傾向にあるのですが・・・、
案の定、ゴールデンウイークに入って、絶不調の日々!
そんなわけで、ブログの更新も遅れました。

しかし、ゴールデンウイークも開け、稽古も再開し、やっと調子も戻ってきています。
さあ、心機一転、今日も稽古に励むぞ!
押忍!



posted by 井上誠吾 at 12:40| 日記