2014年06月27日

年老いた天使を想う



福島原発行動隊の山田恭暉名誉会長が、
17日の深夜に亡くなった、との連絡が入ってきた。

福島原発行動隊とは──、
3・11の大震災により、福島原発事故が発生したことから、翌月の4月に結成された奉仕団体である。
「若い作業員に被爆させないため、被曝の感受性が少ない高齢者が原発事故の収束作業をボランティアで行おう」
というものである。
小生も、その一員として結成した翌月の5月に登録している。

山田さんとは、結成して間もない頃、
新橋にある古い木造建物の二階に事務所が開設された時、差し入れを届けて、意見交換をさせていただいた。
それをきっかけに、国会の議員会館で行われる院内集会や、さらには電話でも、さまざまな意見を述べさせていただいた。( 詳しくは、「年老いた天使たち」と題して数回に分けてブログに書いているので、よろしければ検索を願いたい )

以前から、山田さんが病気であることは、ご本人から聞いてはいたが・・・、
志半ばにして、どれほど無念だったことか!
その無念さを嘲笑うかのように、政府も東電も対策を怠り、今なお放射能汚染は拡大し、問題は山積したままだ。

つい先日も、中間貯蔵施設をめぐって、
「最後は金目でしょ」
と石原発言で施設のある自治体を怒らせてしまったばかり。
そして昨日、電力9社が一斉に株主総会を開き、原発再稼働の方針を固めた。

この国のお偉いさんの頭の中はいったいどうなっているのか?
中間貯蔵施設問題が紛糾している中、
核のゴミの最終処分場も決まっていない、というのに、
原発を再稼働する!?

日本を核のゴミで汚染大国にしたいのか!

どこまで欲に走れば気が済むんだ、
W原子力ムラWの利権に貪り続ける悪魔たちよ!

某新聞が、
「原発のある自治体への交付金や負担金、事故コストなどの間接費、使用済み核燃料の処理や保管費、などは一部しか計算されておらず、国家ぐるみの粉飾決算がされている」
と経済学者の論説を載せていた。

別の新聞では、
「アベノミクスが多少の成果を上げているのは、金融緩和の影響もあるが、海外から物を買わないと円安にはならない。買ったのは石炭や石油などの火力発電の燃料。原発を停止して、火力発電の燃料輸入を増大させたことが日本経済が好調している原因である」
と載っていた。

つまり、原発ゼロのほうが経済が潤い、安全だというのだ。

W原子力ムラWに関わる人間たちは、
「原発を動かさないと、家庭の電気料金が上がる」
といっているが、
「原発を動かさないと、我々の権益が下がる」
というのが本音なのである。

亡くなった山田さんは、
福島原発では、400社以上の会社が利権を分け合うW多重下請け構造Wに問題がある、として、
そんなW原子力ムラWの利権にメスを入れようとしていた。

残り少ない命を、
社会奉仕するために燃やし続けた年老いた天使!
「年老いた」は失礼かも知れないが、
小生も還暦を過ぎており、W仲間Wということで許しを乞う。

年老いた天使は、
W原子力ムラWの悪魔たちと戦い、亡くなった。
しかし、
死後の世界では──
「天使は最強であり、悪魔たちが恐れをなす」
という。

年老いた天使に、合掌!


posted by 井上誠吾 at 11:48| 日記

2014年06月20日

武・平和への道!



安倍政権は今、
「集団的自衛権の行使容認」
へ舵を切ろうとしている。

このまま容認されてしまったら・・・、
将来、とんでもない戦争へと突入していく可能性がある!

小生には、
道場に所属する子供たちがいる。
そして、身内では、小生自身の孫や兄の孫たちもいる。
こうしてブログを書いている時でも、それら大勢の子供たちの顔が浮かんでくる。

そんな子供たちを戦争に巻き込むわけにはいかない!

日本は、戦争に負け、原爆を落とされた国だ。
二度と残酷で悲惨な戦争に突入してはいけない!
日本人の血はもちろん、
外国人の血も流してはいけない!

日本には、世界に誇るべく伝統文化がある。
それはW武道・武士道Wだ!
W武が極めるところの平和Wを堂々と訴えるべきである!

以下、少年部のクラスで何度か話した内容である。
「今、日本の政治は、戦争をするかどうか、で揉めている。
これは、君たちが大人になった頃、どこかの国と戦争になるかもしれない、という事なんだ。
分りやすく言うと──、
井上先生の家に、隣りのBという親父が怒鳴り込んできて、うちの奥さんや子供たちを殴りつけた。
すると先生は奥さんや子供たちを守るために、B親父と戦って、追い払う。これは戦って当たり前のことだ。
しかし今度は、向かいの家の仲良しのA親父が、B親父の家に怒鳴り込んでケンカを始めた。その時、先生はA親父と一緒になって、B親父をボコボコに殴って良いと思うか?」
と聞いた。
すると、子供たちは、
「駄目〜ッ!」
と、一斉に声をあげた。
「そういうことだ。先生は、A親父と一緒になってB親父を殴るのではなく、二人の間に入って、ケンカなんかしちゃ駄目だよ、と仲直りさせることが大事なんだ。そのためには、説得する知恵・交渉する力、が必要!
武道とは、空手とは、そういう力を持つことなんだよ。強くなった分だけ、優しく潔い人間にならなきゃいけない!
これは国も同じで、力を持った国は、強くなった分だけ、優しく潔くしなきゃいけないんだ」

続いて、新渡戸稲造の話をした。
「誠真会館の『仁・義・礼・忠・孝・勇・信』の七つの精神支柱。そして『強く、優しく、潔く』という理念は、新渡戸稲造の『武士道』という本から生まれた。
新渡戸稲造という人は、国際連盟の事務局長を務めていた時、オーランド諸島をめぐってスウェーデンとフィンランドの領有権争いが勃発した。
すると彼は、武士道を背景にして『争ってはいけません』と二つの国を仲直りさせて、紛争解決し、平和の島へと導いた。
日本の政治が今、戦争をするかどうか、で揉めているけど・・・武道・武士道に立ち返って知恵を絞れば、解決すべき方向が必ず見えてくる」

以上の内容を子供に分るように話して聞かせた。
小難しい話だったかも知れないが・・・、
「戦争に関わろうとしている日本の現状」と、「かつて武士道を背景に平和を実現させた新渡戸稲造という偉人がいたこと」は理解できたと思う。

ちなみに、オーランド諸島の紛争解決、は新渡戸稲造の数多い功績の中の一つにしか過ぎない。
「われ太平洋の架け橋とならん」
世界に平和を訴え、奔走した誇るべき日本人である!

つい数日前のテレビで、
「オーランド諸島紛争での新渡戸稲造の功績」を放映していたらしいが・・・、
安倍政権の政治家たちよ。
新渡戸稲造の爪の垢でも煎じて飲んでくれ!
そうすれば──、
新渡戸稲造が、オーランド諸島を「平和の島」へと解決したように、尖閣、竹島、北方領土、等々の外交問題もW新渡戸稲造流の外交手腕Wにならえば、平和的な解決が可能な筈である。

しかし、無理か・・・。
利権をむさぼり、名誉欲 支配欲に走る政治家たちには、
W武道・武士道精神Wは、あまりに純粋で、かつ崇高すぎて、理解できないのではなかろうか・・・。



常々、強く思い描いていることがある。

それは、数十年後、
もうすでに小生が鬼籍に入っている頃──、

誠真会館の指導員や子供たちが、
新渡戸稲造に勝るとも劣らない人物となって、
武は戈(ほこ)を止めるべく、強く、優しく、潔い精神で、
武道界はもちろんのこと、
政界、財界、法曹界、芸能界、教育界、スポーツ界、
あらゆる分野において、活躍していることであろう、と!

ゆえに、今日も、
心して、指導に当たらねばならない!
押忍!



posted by 井上誠吾 at 11:33| 日記

2014年06月13日

なんとかなる!



少年部の指導の中で、
「弱い自分と闘え!」
と子供たちを叱咤激励することがある。

しかし、実は・・・、
何を隠そう、それは、そのまま己れ自身にも言い聞かせていたりもしている。
つまり、子供たちに教えることで、自分が教わっている。

あるいは言葉を変えれば──、
子供たちに対する厳しい指導は、
自分に対する厳しい指導でもあるのだ。
そして、その厳しさは、とっくに自分が経験し、熟知したものでなくては説得力がない。

「最大の敵は自分自身」とは、よく言ったものである。

困った時とか、迷った時とか、悩んでいる時とか、
そのたびにW弱い自分との闘いWが生じる。
例え、どんなに頑張ったとしても、上手くいかないことは多々あるだろう。
何事も、そう簡単にはいかない、のが世の常。

しかし、まてよ・・・!?
己れ自身の過去を振り返ってみると・・・、
むしろ逆で、
「大抵のことは、頑張れば上手くいく」
が、世の常、と言える。

そのキーワードが、
「なんとかなる!」

60年以上生きてきて、
騙されたり、裏切られたり、ハメられたり、もした。
あるいは、罵られたり、貶されたり、恨まれたり、もした。
さらには、死にそうになったり、物騒なことに、殺されかけたり、もした。

今、思い返すだけでも様々な事が脳裏に浮かんでくるが・・・、
そのたびに、
「なんとかなる!」
とのW強い思いWがあった。

おそらく、そのW強い思いWは、
「なんとかしなければ大変なことになる」
とのWある種の強迫観念WからW強いやる気Wへと変換されていたのではないか、と推測している。

脳科学の本に、
「子供が車の下敷きになった時、お母さんが重い車を持ちあげて、子供を助けた」
というW火事場の馬鹿力Wの話が載っていた。
人間には計り知れない潜在能力がある、という実話である。

同様に、
W強いやる気Wがあれば、少々のことは解決する。
例え、逃げ出したくなるような最悪な状況に陥ったとしても、
「なんとかなる!」
と、一瞬にしてW強く思うWだけで、心の中の霧がいっきに晴れていく。
その心の中の霧が晴れさえすれば、
「なんとかスル!」
と能動的な行動へと移行していく筈である。

その行動力こそが、最悪な状況さえも変えていくのだ。
もし、違う方向に解決したとしても、能動的に行動したことは決して無駄にはならない。

しかし・・・、
「なんとかなる」でもなく、
「なんとかスル」でもなく、
「なんとかなるサ」という、
ある種W能天気なプラス思考Wも、時には必要である。

釈迦曰く、
「人間はこの世に楽しむために生まれてきた」


posted by 井上誠吾 at 11:58| 日記

2014年06月07日

自分を見捨てるな!



「できる」と挑みかかるのか、
それとも──、
「できない」と諦めてしまうのか、
その差はとてつもなく大きい、と最近つくづく思います。

以下、少年部の子が「空手をやめたい」と申し出てきた時の状況を書いてみたいと思います。
少年部の母親とのやり取りがあるだけに、不快に思われる保護者の方がおられましたら・・・ご容赦下さい。




少年部の子を連れ、退会を申し出てきた母親が、
「この子は、空手に向いていません。もうこれ以上、空手を続けるのは無理です」
と、子供の潜在能力を否定するかのような発言。
「無理なことなんかありませんよ」
と、子供の可能性を説きつつ励ますが、
「この子が悩んだ末に出した結論を尊重してあげたいんです」
と、母親がもっともらしいW決め台詞Wを吐く。

果たして、「悩んだ末に出した結論」であろうか?
この子は、スパーリングになると「頭が痛い」だの「腹が痛い」だの「転んで足を怪我した」だのと不調を訴える子である。
「転んで足を怪我した」と訴えた時など、足を見ると、かすり傷一つなかった。

小生は、母親に向かって、
「スパーリングにしろ、組手にしろ、誰しもが怖いんです。しかし、そこから逃げないで立ち向かっていくから、精神的にも肉体的にも強くなるんです。なんの挑戦もしないで、最初から無理だ、と結論を出してしまうのは大間違いです」
続いて、子供に向かって、
「君は、やる力があるのに、やろうとしないだけなんだ。なんの努力もしないで自分の可能性を積むな。自分に力があることを信じて挑戦するから、自信というものが生まれてくるんだ」
と叱咤激励する。

それでも・・・、
「やれません・・・」
と、小声で応え、再び泣き続けるので、
「自分を信じろ、自分を見捨てるなッ!」
と、さらに懸命に励ますが、
「すみません、退会させて下さい」
と泣いている子の横で母親が頭を下げる。

道場を去っていく母子を見送りながら、
「この子は、この先、どうなってしまうんだろう・・・。
生きていく上で、いろいろな障害や壁があるというのに・・・何か事あるたびに、そこから背中を向け、逃げてしまうんだろうなぁ・・・。
親はそのたびに庇うのだろう・・・しかし、そのうちに庇いきれなくなってしまい・・・親も子も、生きる力や希望を失ってしまうのではないだろうか・・・」
と、やる瀬ない思いが込み上げてくる。
そして、空手の指導者として、彼を育てきれなかった責任と不甲斐なさを感じる。




このところ、上記のようなことが続き、慙愧に堪えません。

子育ての大変さは、小生の実体験で申しますと、
はっきり言って、小学生までは楽です。
病気をしたり、怪我をしたり、気が気でないこともありましたが・・・小学低学年の頃までは、何があっても可愛いし、何があっても許せます。

しかし、中学生あたりから大変になってきます。
反抗期あり、思春期あり、あるいは大学受験期、就職活動期、そして社会人になるまで、と様々な問題が続きます。

ゆえに、小学生の時までに、
「W自立精神Wを植え付ける躾や教育」
をしっかりとしておかなければならないのです。
子どもが精神的に成長し、世界観を広め、自分なりの価値観を持つようになり、自分の足で歩き始める。
つまり、W社会人として自立させるWまでが親の役目です。

今の時代、子育ては大変な労力であり、「親御さんだけでの子育ては無理」だと思っております。
昔ならば──、
隣近所にうるさいオジさんやオバさんがいて、地域で子供を見守り、育ててくれたものですが・・・、
今は、そのようなことは一切ありません。

少なくとも、誠真会館は地域の中で、その役目を担わなければ、と自覚と責任を感じております。
今日も気を引き締めて、指導に入ります。
押忍!




posted by 井上誠吾 at 14:46| 日記