2015年04月24日

40年前の昔話



前回、予告した昔話を・・・。

かねてから大石師範とは、
映画「空手バカ一代」や「けんか空手 極真拳」に、
互いに若い頃、出演していた話を交わしてきた。
しかし、
大石師範は、小生のことなど記憶されておらず、少々寂しく思っていたところであった。

それはそうである。
あの頃、大石師範は「空手バカ一代」の劇画にも登場するほど、極真会館が期待する有名選手。
かたや、小生も空手をやっていたとはいえ、
撮影現場では、何かと便利に使われるアクションの絡み役。

先日、大石師範から、
「思い出しました」
と、開口一番、声をかけて頂いただけでも嬉しさの極みである。
大石師範とは、
また機会があれば、40年前の懐かしい撮影話に花が咲きそうで楽しみにしている。

40年前、と言えば・・・、
ここに書くたび、何かと好評の、ゼニクレージー!
このゼニクレージーもまた同じ頃の作品である。

さて、ここからは、以前書いたブログの続編としたい。
タイトルは、
「情けなく、恥ずかしく、カッコ悪くても・・・続けるぞ!」
と、これである。

ゼニクレージーの役を、
恥も外聞もなく、思いっきり、やっていると・・・、
金粉で肌荒れをして、顔の両頬にシミができてしまった!

その両頬のシミは、
撮影を重ねていくごとに、
どんどん赤黒く進行していったのである。

そんなある日。
撮影の合間に、ゼニクレージーの姿で休憩していると、
通りかかった子供に泣かれてしまった。
また別の日。
昼食時間に、ゼニクレージーの姿で定食屋へ入ると、
サラリーマンやOLに笑われてしまった。

なんだか、次第に情けなくなり、
「俺は、いったい、何をしているんだろう・・・」
と、自分に憐れみさえも感じ始めていた。

そもそも上京したのは、
アクション俳優になりたくて、
ジャパンアクションクラブに入団したんだ。
何が悲しくて面(メン)を被らなきゃいけないんだ!
と、生意気なところが顔を出してきた。

そして、
「もう、面(メン)は被りません。僕は俳優になりたいんです」
と、クビを覚悟でマネージャーに宣告した。

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posted by 井上誠吾 at 13:42| 日記