2021年06月14日

井上誠吾の物書きとしての訴え




ナガクて、クドクて、理屈っぽいかもしれませんが・・・、
未来の子供・孫たちのために最後まで読んで貰えれば嬉しく思います。



脚本家の友人と‶コロナ不況‶について激論した。

話の途中で友人が、
「誰かが借金すれば、誰かが儲かっている」
と経済のあり方を言った。

小生は「その通り」と同意して、
「つまり、国が借金(国債発行)すれば、国民の資産は増える」
と今読んでいる本を取り出し、
「コロナで、国民や企業が困っている時、国が財政出動して助けないと、日本はいっきに世界の貧困国に陥る」
との文章を見せ、
「世界経済は平均で139%も成長しているのに、日本は2020年度の経済成長率はマイナス5・2%。マイナスだぞ」
と本の中の数字を指した。

MMТの関連本である。
我々物書きは、作品を書くにあたり、あらゆる本や資料を読み漁る。この本もその一つである。
友人と‶物書きの視点‶から、コロナ禍の経済不況について、再び激論となった。

ここで、友人とのやり取りをこれ以上書くつもりはない。
物書きとして、
‶自分の思いをブログに書きとめていくべきではないか‶
との考えに至り、上記のタイトルとなった。

さて、問題のMMТとは、
Modern Monetary Тheory、現代貨幣理論である。
最近、急に出てきた理論のように思われているが・・・、
100年近くの前から、高名な経済学者のケインズなどにより、理論体系として存在していた学説である。

簡潔に表現すると、
「日本・アメリカ・イギリス、のように自国の通貨を発行できる政府はデフォルトしない」
つまり、
「財政破綻しない」
という理論だ。

これまで、国の財政赤字は、
「子や孫の時代へのツケ回し」
と言われてきたが、そうではなく、
「国の借金は、国民の資産となり、しかも国は破綻しない」
という‶コペルニクス的発想‶なのである。

コロナ禍で自粛を迫られ、
店や会社をたたむところまで追い詰められた人々、
収入が激減し、家賃もローンも払えなくなった人々、
解雇され、仕事もなく、自殺を考えている人々、
それらの人々には朗報なのだ!

政府はコロナ禍にあって、
「財源がないから、自粛しても補償はできない」
としているが・・・、
国債を発行すれば、コロナで困った国民に現金給付や補償ができるのだ!

このMMТは、2018年──、
アメリカ最少年議員に当選したオカシオ・コルテスがMMТを指示した。
彼女は、ボストン大を卒業、父を亡くし、ウェイトレスをしながら出馬し、当選をして話題になった。
そんな彼女がMMТを指示したものだから、SNSでいっきに拡散した!
これを主流派経済学者や政策当局者が猛反対!
しかし、女性経済学者のケルトンらが敢然と反論し、大論争となった。

その論争は日本にも飛び火して、
自民党議員でありながら安藤裕・西田昌司たちがMMТを指示。
国会で「国債を発行し、財政拡大すべきだ」と強く訴えた。

しかし・・・、
安倍・麻生・菅は、財務省に‶森友・加計問題‶等々で弱みでも握られているのであろう、
未だに、安藤裕・西田昌司、両議員の進言・諌言については明確な反応を示さないままである。
また内閣府に関わってきた京都大学教授の藤井聡・中野剛志たちもMMТ関連の書籍まで出して訴えてきたが、これも政府は無反応のままである。

こうしたMMТの動きに業を煮やした日本の財務省は、
ノーベル賞を受賞した学者のポール・クルーグマンら世界の錚々たる学者たちの言葉を借りて「この理論は異端の学説」と切り捨てている。

財務省(昔の大蔵省)はいつの時代も最強の官庁である。
政治・経済から政治家個人の醜聞まで、その情報網は幅広く、強大な力を誇示している。
あれこれとスネに傷持つ国会議員などは戦々恐々とし、
時の政権ですら対峙するのを避けてきた、という歴史が物語っている。

それにしてもだ。
なぜ、
世界の錚々たる天才学者たちが、
日本で最優秀な財務省高官たちが、
「異端である」
と猛然と反論するのか?

小生は思う。
取るに足らない理論ならば・・・。
無視すればいいだけの話・・・やがて、消え去り、議員は勿論、国民も忘れてしまうのが常のこと…。
それを世界の天才学者や日本の優秀な高官たちが、猛然と反論するのは・・・。
取るに足らない理論ではなく、とてつもない理論の証である…だからこそ、躍起になって反論しているのだ…!
そこには、彼らなりの‶何らかの弱み‶がある筈・・・と!


主な参照資料本 
『国債を刷れ・国の借金は税金で返せのウソ』著者・廣宮孝信
『奇跡の経済教室 目からウロコが落ちる』著者・中野剛志
『MMТ〈現代貨幣理論〉 日本を救う反緊縮理論』著者・島倉原
『MMТが日本を救う』著者・森永康平
『こうすれば絶対よくなる! 日本経済』著者・田原総一朗、著者・藤井聡
『さっさと不況を終わらせろ』著者・ポール・クルーグマン
ほか数冊


最後まで読んでいただき、ありがとうございます(嬉)!

次回は「天才学者や優秀な高官の弱みとは・・・!」





posted by 井上誠吾 at 11:56| 日記