2015年03月21日

無個性の時代



前回、スーツアクターのことを書いていて、
ある人物のことを思い出した。

ピエール・ジネル、というフランス人のWおたくWである。

失礼!
立派な、翻訳家、である。
彼は、日本語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、
と、5ヶ国語を話せて、
「80%が、翻訳の仕事です」
と流暢な日本語で話す。

あとの20%は、
日本のヒーロー番組、アニメ、マンガ、等々のW日本の文化Wをフランスに紹介するイベントをプロデュースしている。

彼が、何ゆえにWおたくWかというと・・・、
実は彼、常にタブレットを持ち歩いており、
先日、会った際も、
「懐かしい物をお見せしますよ。これは誠吾さんでしょ」
と、小生が子供番組に悪役で出ていた頃の映像を見せるのである。

小生自身、とうの昔に忘れていた代物を見つけ出してくるのだから、
WおたくW、である。
それにしても、彼の情報力は確かで、優れており、
日本のスーツアクターたちに対して、尊敬と愛情を抱いている。

しかし、そんな彼が、
「子供番組に個性がなくなってきた」
と嘆く。

例えば、
昔の戦隊シリーズなら、デブもチビもいて、個性が豊かだったが、近年のヒーロー役の俳優たちはみんな同じ個性だという。
さらに、
「いいことはいい、悪いことは悪い、と教えてくれる子供番組がないので、今の日本の子供たちは可哀そうだ」
と嘆く。

フランス人のおたくが、
失礼、
フランス人の翻訳家が、
日本の子供たちの現状に、心底から危惧してくれている。

そんな時、小生は、
「だからこそ、武道空手が必要なんだよ」
と、なんでもかんでも武道空手の話に引き寄せてしまうのだが・・・、
彼は、本気になって意気投合してくれる!

いい奴だ!

しかし、
日本文化について、フランス人と熱く盛り上がっていく光景は、
傍から見ると、奇妙なものではなかろうか・・・。

ちなみに、彼は、
こぶしを利かせて演歌を歌うが、
これが、小憎らしいくらいに、上手い!

もしかすると、
フランス人・ピエールの背中にはチャックがあり、
それを開けると、押忍、と日本人が出てくるかも知れない。




posted by 井上誠吾 at 13:43| 日記