2008年11月04日

リーダーのあるべき姿

連休の最後の日、ある本を読みました。
「上杉鷹山の経営学・危機を乗り切るリーダーの条件」
作・童門冬二、です。

20年ほど前に買って、何回も読み返した古本であります。
上杉鷹山──上杉家中興の祖、と言われる名君です。

妻が上杉の城下町・米沢の出身なので、田舎に帰るたびに、今は亡き読書家の祖父から、上杉鷹山の事は酒を酌み交わしながら何度も聞かされてきました。
その影響からか、上杉鷹山の本が書棚に何冊かあります。
米沢では敬称を付けて「鷹山公」と呼ばれております。

鷹山公とは、
「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」との名言を残した人物。
さらに、ケネディ大統領が、日本人記者団と会見した時、
「尊敬する日本人は誰ですか?」と質問されると、
「それはウエスギ・ヨウザンです」
と、答えた人物でもあります。

破綻寸前の上杉家の養子となった鷹山公は、
山も、川も、田も、畑も、荒れ果て、
そこに住む人々も土地も、すべてが死んだような環境の中、
「藩主は、人民に奉仕するためにある」
と公言し、やさしさとおもいやり、に満ち溢れた行動で、
「領民を富ます」ため、大改革を打ち立てました。

江戸中期において、
「主権在民」を実行する藩主など、他に類を見ません。
当然、特権階級の重役や老臣たちから不満が起こり、
反旗をひるがえされます。
しかし、鷹山公は怯まず、「領民のため」に奔走します。
その志は、理解ある側近や、それに続く藩士たちの支持を受け、ついに財政再建を成し遂げるのです。

家臣は勿論、
農・工・商に携わる人々を深く愛し、
人民が富むだけでなく、
「人を愛する心さえも蘇らせる」
ことに成功したのです。

最近、カップ麺の値段を400円くらいといった総理大臣に、
爪の垢でも煎じて飲みなさい、と進言したい。
人情が希薄となり、
弱者に目を向けない現代にこそ通じる、
リーダーのあるべき姿が、鷹山公の生き様にあります!

小生自身、時折、書棚から引っ張り出してきては、
驕り高ぶってはいないか?
周囲を蔑ろにしてはいないか?
やさしさとおもいやりを失ってはいないか?
と、反省し、
「人生、学ぶことのみ多かりき」
と感服させられる偉人です。

posted by 井上誠吾 at 09:29| 日記