2009年03月24日

潔さを貫け!

「日本人なら自殺している」
AIGの幹部たちが公的資金を受けながら、巨額のボーナスを支給されていた事により、
アメリカの新聞記者は、
「日本人なら責任を取って腹を切る」
と表現しました。

果たして、今の日本の政界・財界・官界に、そのような「潔さ」を持った人が何人いるか、甚だ疑問です。

この不況下、解雇された人々が路頭に迷う現実。
国や企業の指導者として、「腹を切る覚悟」で派遣やパートで働く人々に向き合っているのか?
残念ながら、向き合っているようにはとても見えない。

大企業、下請企業、孫請け企業、曾孫請け企業と、
下にいくほど搾取され、汗水たらして働いてきた人々が、
行く場所もなく、天涯孤独な中、死んでいくという悲劇が
日本全国あちこちで起こっています。

それを、この国の指導者たちは、
派閥だの、党利党略だの、天下りだの、と自己の保身に走り、本気で手を差し伸べようともしない。

企業は企業で、資本主義を盾にして、
内部留保で金を溜め込み、派遣社員は切り捨てるくせに、株主を優待し、個人投資家を血眼になって集めようとしている。

なんなのだろう、この国は・・・!

小生、武士の「腹切り」を是認はしません。
死生の美学は別にして、非人道的で残酷な一面を擁しているからです。
しかし、
この国の指導者たちの弱い者に対する扱いを見ていると、
「切腹の美学」の中にある「責任の取り方の潔さ」は、認めざる得ないものがあります。

冒頭の記事を書いたアメリカの記者が、
日本には、そのような潔い伝統的な責任の取り方がある、
と内心、畏敬の念を抱いてくれていたのなら、嬉しいことですが・・・おそらく、シニカルに「ハラキリ」を捉えての表現でありましょう。

折りしも、WBCで「侍ジャパン」がアメリカに勝ちました。
「侍」は、強いだけじゃない。
「富めるに誇らず、貧しきを見捨てず」
強いからこそ、弱者に対する「おもいやり」を大切にしていたのです。それが世界に誇れる「侍」です。

世界大不況の今、
日本人の「潔さ」を世界に知らしめる時!
なのですが・・・。
この体たらくです。残念でなりません。

手前味噌ですが、
小生、「潔さ」というものを、
稽古を通して、常に誠真会館の子供たちに伝えています。
しかし、今の時代に「潔さ」を貫き通すことは至難なことかもしれません。
されど、あきらめません。
小生が老いて、死んだのち、
子供たちが大人となり、「潔さ」を武器に、世界に大きく羽ばたいていくであろう、と信じております。

未来の「誠真会館の侍ジャパン」に押忍!

posted by 井上誠吾 at 12:00| 日記