2010年05月08日

万博に、ふと思う

上海万博が開催されました。
予想入場者数は史上最高の大阪万博を超えるものと見込まれており、早くも大混雑をしているようです。

おもえば40年前──、
高校生だった小生も、九州から、はるばる大混雑する大阪万博の会場へと期待に胸を膨らませて駆けつけていました。

ニュースで、上海万博に駆け込む入場者の姿を見ながら、ふと、40年前の自分と重ね合わせておりました。

折りしも、別のニュース番組では、経済評論家が、
東京オリンピックから大阪万博へと、日本経済が発展した事と、北京オリンピックから上海万博へと、中国経済が発展しつつある事を重ね合わせていました。

なるほど、今の経済発展する中国と高度成長期の日本は確かに似ています。
経済の発展を優先する裏では、公害が大発生し、環境を破壊し続け、そして、世界市場で一人勝ちする。
やがて、ジャパンマネーよろしく、チャイナマネーがアメリカの有名なビルやハリウッド映画会社を買収するようなことをするのかもしれない。
そう、バブルが弾けるまで!

今の中国は、日本に学べ、そして追いつけ、追い越せ!
と、日本の高度成長期を理想としているようです。

果たして、それでよいのか?
かつての日本も然りですが、あまり美しいとはいえない。
売り手よし、買い手よし、世間よし、の三方よしならいいが、
利益至上主義のみでは、金の亡者のようで、醜い!

しかし、昔の日本は、中国から多くのことを学んできました。
漢字は勿論、主食の米や茶、そして中華料理、さらに漢方医術、さらには仏教や儒教、と数え上げればきりがありません。

当然、誠真会館が創立理念としている、
仁・義・礼・忠・孝・勇・信、
は儒教の徳目であり、
中国を源流としているのはいうまでもありません。

中華思想とは、
中国の文化・思想が世界で最高の価値だ、
とするもので、捉え方によっては、自己中心的で思い上がりもいいところですが・・・、
仁・義・礼・忠・孝・勇・信、
この徳目の中には、
自分だけが発展して、他人のことなどはどうでもよい、
という自己中心的な思考は一切ありません。

あるのは、強く優しく生きよ、という崇高な人生の道標です。

大不況にあえいでいる日本、
好景気にわきあがっている中国、
互いに学び合いながら、歴史を刻んできた両国。
そこには、強くて優しい生き様、を内に秘めた両国の矜持があるはずです。

ギリシャの経済危機で、さらなる世界不況が予測される今、
両国から世界を救うような、強く優しい知恵、が発揮できないものなのか!

賑わう上海万博のニュースを見て、
そんなことを、つらつらと考えていました。



posted by 井上誠吾 at 23:52| 日記