2007年04月23日

挫折のススメ

知人の後輩が曰く、
「僕は挫折を知らないんです。大学受験も、就職試験も、仕事も、ずっと壁にぶつかることなく、今日まで来れました」

挫折をバネにしたプラス思考の人間かと思っていたら、
「きっと僕は、このまま挫折を味わうことなく、一生を終えると思います」
さにあらず、でした。
そこそこの会社で働く彼は、そこそこの給料を貰い、そこそこの仕事をして、そこそこの彼女ができ、そこそこの結婚式を挙げ、本当に何一つ苦労をして来なかったらしい。

挫折のない人生、素晴らしい!
とは、小生は思いません。
むしろ、それって、面白い人生かい?
と、横槍を入れたくなりましたが、初対面の人なので、グッと我慢して、言葉を飲み込みました。

確かに、彼は、そこそこの人生を終えていくのでしょう。
しかし、小生から見ると、まったく魅力を感じない。
温室で育てられた花よりも、
崖っぷちで風雪に耐えている花のほうが美しい、と思う。

宮沢賢治の言葉を借りれば、
『東にいじめられいる子供あれば行って負けるなと励まし
西に子供を虐待する母あれば行って子供は宝だと叱り
南に自殺する人あれば行って死ぬ気でやれと勇気づけ
北に引き篭もる若者あれば外は面白いぞと声をかける』
となる。
今、世間を見渡せば、やることは沢山ある筈なのです。
自分の人生に挫折がないなら、自ら、社会の荒波に飛び出してもよいではないか。
そうです。
釈迦が王子の身分でありながら、東西南北の城門から外を見て、生老病死に苦しむ庶民がいることを知り、自分の栄華のすべて捨てて、庶民を救おうと旅に出たように!

現代人の多くが、何らかの挫折を感じて生きています。

しかし、挫折を恐れる必要はない。
挫折から得られるもの、学ぶものは数多くあります。
言い換えれば、挫折があるから、人生は面白い!
そう、挫折を楽しみながら、生きようではありませんか!

せっかくグッと我慢してたのに、最後に言っちゃいました。
挫折を知らない、その脳天気な彼に、
「君、一度でもいいから挫折をしろよ。そうすれば、もっと周囲の人たちに気を遣いながら話せるようになる」

わかるかな、わかんないだろうなぁ。
古い!
と、かの御仁から叱られそうなギャクで失礼!


挫折を吹き飛ばす心意気で、押忍!



posted by 井上誠吾 at 10:00| 日記