2007年05月19日

自分さえ良ければいいのか?

このところ、嫌な事件が続いています。
母親を殺して頭部を切断したり、
立て篭もって妻子や警官を刺傷させたり、
大型トラックを暴走させ建物や車を破壊し続けたり、
等々と、ほかにも不快な気分にさせられる事件が続出しております。

自己の欲求の赴くままに行動すれば、
周囲の人々に何らかの迷惑を強いることになり、
結果、その人々を傷つけ、悲しませることになります。
「人は生きているだけで、人に迷惑をかけている」
と、誰かが小生に言いました。
同感です。

もし、「自分は絶対に迷惑をかけないように生きている」と言い切る人がいたら、
それは、迷惑をかけていることに気付いていない鈍感な人、
といえるでしょう。

どのように立派な人でも、
車に乗れば排気ガスを撒き散らしているだろうし、
電車に乗れば腋臭や口臭や香水の臭い、あるいはイヤホンから洩れる騒音、等々を撒き散らしているかもしれないし、
街を歩けば、互いに人ごみと化して行き先を妨害し、不快な思いをさせているかもしれない。
さらに先進国・日本で生きているだけで、後進国の人々の何十倍、何百倍ものエネルギーを消費し、地球を蝕み、大きな迷惑をかけているのは事実であります。

人は、迷惑をかけたり、かけられたりして生きていることは誰も否定できません。
大切なのは、互いに迷惑をかけあいながら、
これ以上やったらいけないとか、相手を傷つけるとか、
体験を通して、感じることではないでしょうか。

“痛み”を知らないと、そうは感じません。
互いに迷惑をかけたり、かけられたりするのが人間なんだから、傷つけ合いながら、相手を理解しようと努める。
生身の体験で“痛み”というものを感じれば、
あのような悲惨な事件など引き起こしはしないでしょう。

特に、今の子供たちには、
“痛み”というものを愛情をかけて教えてやることが大切です。

武道には、その答えがあります。
仁、という徳目に、“痛み”の教えが内奥されています。

自分さえ良ければいい、との考えは正さなければなりません。
このような時代に、待った、をかけなければなりません。
しかし、政治家に、官僚に、教師に、それができるような状況ではありません。

小生、
武道家たちの果たすべく役割は大きい!
そう自負しております。

押忍!


posted by 井上誠吾 at 11:41| 日記