2010年12月31日

礼儀

本年度の最後に、
「礼儀がいかに大切か」
という実話を紹介させていただきます。

12月初旬、友人から電話が入り、
「あなたが空手でやっている事と同じような事をニュース番組の特集でやっていたよ」
と知らされました。

その特集とは「就職率100%の工業高校」の話。
なんでも、その高校は20年ほど前は、不良の溜り場のような高校だったようです。
しかし、このままではいけないと思った先生たちは、
まずは“挨拶をする”ことから、生活指導を始めたようです。
すると、段々と礼儀が身についていき、職員室に入る時は、
「失礼します!」「ありがとうございました!」等々の言葉も出るようになり、外部の人が学校を訪れると、立ち止まって、挨拶するほどまでになったそうです。

さらに、その生活態度を就職活動にいかすべく、
企業面接の時、“礼儀正しく応対”ができるように指導が行われていった結果、
「10年連続就職率100%の工業高校」
として見事に生まれ変わったのであります!

その就職先も、トヨタ、ホンダ、シャープ、京セラ、住友金属、と一流企業であり、就職先でもエンジニアとしての評判も良いことから、毎年、その高校から後輩たちがそれらの企業に就職していく、という好循環を生み出しているのです。

この不況の中、素晴らしい話です!
就職試験において、各企業がトップに挙げているのは、
「コミュニケーション能力」との話も聞いております。
きっと彼らは、高校で身に付けた礼儀作法を根本にコミュニケーション能力を発揮して、各企業の中で優秀な人材として育ち、社会貢献していくことでしょう。

それにしても、不良の溜り場だった高校が、このように良い方向に成長するとは、生徒たちも立派だが先生たちも立派!
そこには、日本人が忘れつつある大切な“現場教育”が、教える側にも教わる側にも存在している、そう感じます。

手前味噌ですが、
小生は、少年部の指導の中で、
「こういう人いるか──アイツは礼儀正しいから嫌だとか、アイツは挨拶してくるから腹が立つとか、そんな人いないだろう──礼儀正しくて文句言う人はいないし、挨拶されて不愉快な人もいない。だから、日頃から、礼儀正しく挨拶をするんだよ」
と常々言っております。
前述の友人から、
「あなたが空手でやっている事と同じ──」
と言われた時は、正直申しまして、最高の褒め言葉として、素直に受け取らせていただきました。

礼儀こそ、誠真会館の根本理念の一つです。
前述の工業高校に負けないくらいに“現場教育”に徹していきたいと思っております。

しかし、小生の知っている人間の中には、
「自分から挨拶をしたら損」とか「自分から頭下げたら損」などと、思っている輩もおります。
あるいは「相手から挨拶をしてきたから、自分のほうが偉いんだ」とか「相手から頭を下げてきたから、自分のほうが正しいんだ」などと、勘違いしている輩もおります。

それではあまりに、
人として、低次元であり、
哀しいまでに、稚拙であり、精神が貧弱であります。
と言っても──、
今年の政・財・官からして同じ次元で、
お上がそうなら、巷で起こった事件もまた同じ次元で、
この国の精神の貧困を憂うばかりです。

「礼に始まり礼に終わる」のが武道!
誠真会館が目標とする
「強く優しい人になる」
とは、
「強くなった分だけ、礼儀正しくなる」
と、いうことでもあります。

今年、最後のブログがまた説教臭くなってしまいました。
自戒しつつも、ついついこうなってしまうので、我ながら、困ったもんだと頭を抱えております。
新年からは、また新たなブログ展開をしていきたい、と思っております。

今、これを書きながら・・・、
今年の1月1日のブログを見直したところ、
「強く優しく、明るく」
のタイトルで書いておりました。
そういった意味では、
年始にも、年末にも、
「礼に始まり礼に終わる、この一年!」
ということで、
「礼」で締めさせていただきます。

皆さん、
いろいろと、ありがとうございました!
良いお年をお迎え下さい!
今年最後の感謝を込めて、
押忍!



posted by 井上誠吾 at 22:25| 日記