2007年06月21日

日々の暮らしの中で

名声や地位や財産にのみ、心を費やして、
静かに、生を楽しむという余裕もなく、
一生をあくせくして暮らすのは、実に愚かなことだ。

このようなことを吉田兼好が『徒然草』の中で述べています。

折しも、NOVA、グッドウィル、ブックオフ、と急成長した企業の不正が続いていますが、三つの企業のトップに、この吉田兼好が述べた言葉がぴったりと当てはまります。

企業なのですから、利益を上げるのは当然です。
また、人間ですから、有名になりたい、出世したい、金持ちになりたい、と思うのは理解できるし、自分の夢や希望に向かって努力する姿は人として美しくもあります。

かくいう小生自身、
名声・地位・財産・すべてを手に入れた松下幸之助翁を大尊敬しております。
しかし、
それは、名声・地位・財産・を手に入れた幸之助翁ではなく、
丁稚から身を立て経営の神様とまで称されるに至った、その言動や思考に対して尊敬してやまない、ということです。

幸之助翁の語録をいくつか挙げれば、
「松下電器は人を作る会社です。あわせて電化製品を作っています」
「松下電器の使命は、物資を水道の水のように安く供給することです」
「金銭を動かしても金銭に左右され、節操を売るような人間になってはいけません」

どの言葉をとっても含蓄があります。
企業というものは、利益だけを追求せず、社会や人々のために奉仕すべきだ、との使命感や信念が伝わってきます。

その社会的な使命感や信念を企業のトップが見失うと、
今回、三つの企業が犯したような過ちに繋がってくるのではないでしょうか。

今や、松下幸之助翁も歴史上の人物、となりつつあり、
時代は物凄いスピードで未来へと突き進み、
あらゆる変化をし続けております。

さて・・・、
ちょっと、ここらで深呼吸してみませんか。
人は、この世に楽しむために生まれてきたのです。
あくせくしないで、静かに、生を楽しみ、こころに余裕を持ちたいものです。

時代に流されず、
名声や地位や財産に左右されず、
なんのために生まれてきたのかを考えてみる時間も必要ではないでしょうか。

黙想!
posted by 井上誠吾 at 10:22| 日記