2007年07月21日

それぞれの子供たち

足の速い子、遅い子。
絵の上手い子、下手な子。
算数が得意な子、苦手な子。
いろいろな子供がいて、それぞれに個性があるはずです。

先日、学力テストで、
『校長や教員たちが解答を指差し、児童の平均点数を上げていた』との報道がありました。
不正を行ってしまった背景には、
「学校の成績順位が上位にいくと、予算配分が増額され、学校選択性導入で越境入学の人気校となる」
との動機があるようです。

競争社会の世の中の“醜さ”の一面が、
残念なことに、聖職であって欲しい教師の世界で表面化されてしまいました。

ここまできてしまうと、もう学問という本質を見失っており、学校の行き着く先は、受験テクニックのための“知識の詰め込み機関”となってしまうのではないでしょうか。

本来、学問とは
“自分の能力や人間性を培うもの”
だと思います。

小生が尊敬する書家・詩人の相田みつをの作品に、
『トマトとメロン』があります。
小生の好きな箇所だけ抽出して、紹介しますと、

『トマトより メロンのほうが高級だ
なんて 思っているのは 人間だけだね
それもね 欲のふかい人間だけだな

トマトもメロンも それぞれに 自分のいのちを
百点満点に生きているんだよ

トマトとメロンをね 二つ並べて比べたり
競争させたりしているのは そろばん片手の人間だけ
当事者にしてみれば いいめいわくのこと

「メロンになれ メロンになれ カッコいいメロンになれ!
 金のいっぱいできるメロンになれ!」
と 尻ひっぱたかれて ノイローゼになったり
やけのやんぱちで 暴れたりしている トマトが
いっぱいいるんじゃないかなあ』

素直なやさしさで本質を突いた“生きた人間の詩”です。

子供たちの成長において、
競い合う事は、けっして悪いことではありませんが、
このまま過剰になっていくと、
本来の学問の道から、大きく外れてしまうでしょう。

子供に自信を!
子供に個性を!
育んでやることこそが、大切な時代です!

posted by 井上誠吾 at 13:12| 日記