2007年08月05日

時代を掴む

若い頃、深夜のラジオ番組から流れるビートルズやフォークに夢中になっていました。
そんな時、ふと耳に残る歌謡曲がありました。

『白いサンゴ礁』 ズーニーブー 
『真夏のあらし』 西郷輝彦
『また逢う日まで』 尾崎紀世彦 
『街の灯り』 堺正章 
『五番街のマリー』 ペドロ&カプリシャス
『あの鐘を鳴らすのはあなた』 和田アキ子

どの歌も、曲と詩がマッチしており、思わず口ずさみたくなるものばかりでした。
作詞は、誰がしているのだろう?
阿久悠か・・・いい詩を書く人だなぁ。

あれから、40年近く過ぎ・・・、
その阿久悠さんが亡くなりました。

阿久悠さんの詩には、
夢中になっていた井上陽水や吉田拓郎とは、また一味違った新鮮な魅力が感じられました。
歌を口ずさむと、詩から紡ぎ出されてきた映像が目前で広がっていくような高揚感さえ味わえました。

その後も、
『舟歌』 八代亜紀
『津軽海峡冬景色』 石川さゆり
等の詩は、日本人の原風景を醸し出すような情念の詩であり、余りの素晴らしさに言葉もなく聞き入った覚えがあります。

時代が求めている“空気”を確実に捉えた詩。
そんな深みを感じます。

晩年、阿久悠さんは、
「最近は時代が変わり、言葉が失われていく危機感がある」と嘆かれていた、と聞きます。

政治家たちの、
「なんとか還元水」「女は産む機械」「原爆投下はしょうがない」「アルツハイマーでもわかる」「絆創膏は大したことありません」などなどの発言。

まったく、日本の指導者たちは言葉を知りません。
阿久悠さんは、時代を掴んだけれども、
政治家たちは、誰一人として時代を掴みきれていないなぁ。
そんなふうに思います。

「♪ 青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり ♪」

阿久悠さんは、小生の青春時代に大きな影響を与えた人であります。
小生、未だ、道に迷うことばかりではありますが、
迷いつつも、一歩ずつ、目的地だけは見失わず、歩き続ける覚悟でおります。

ご冥福をお祈りしつつ、合掌!

posted by 井上誠吾 at 09:17| 日記