2011年12月17日

久々に飲み会・寺島進



先月のことですが、俳優の寺島進氏と飲み会をやりました。

先月のことを今頃書くか?
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが・・・、
ま、これが今までの「誠拳閑話」と違った新バージョンの「ひとり言ブログ」ということで、お許しいただき、気楽に書かせて下さい。

さて、その寺島進氏。
今や北野武映画の主役クラスの出演はもちろん、
ドラマ「南極大陸」の観測隊員役、
CM「伊藤園のカテキン緑茶」の社員食堂のシェフ役、
等々で活躍中の彼ですが・・・、
売れない下積み時代がありました。

しかし、彼の人柄と魅力は、
無名当時から彼の中で醸成されていました。

小生がやくざの幹部役で出演していた時のことです。
多分、彼は名もないチンピラ役だったはずです。
幹部役の小生が配下を率いてチンピラたちが屯しているところへ乗り込んで蹴散らしていく、というシーンでした。
テストの時、幹部役の小生の前に真っ直ぐに突っ込んで「おらおら、なんだてめぇらッ!」とアドリブを言いながら凄んで見せたのが、寺島氏でした。

打ち合わせなどありません。
テストでいきなりのアドリブです。
突然、目の前に、背の低い彼が下から睨みつけながら「おらおら」と彼流にカマセてきたのです。

その姿を見た瞬間、なんだコイツ、と驚くと共に、
“ぴちぴちした新鮮な魚”というか、
“凄んで見せているのに可笑しい”というか、
はたまた、目力があるので、
“本当に喧嘩を売られている”というか、
何だか色々と複雑な感情が入り乱れた瞬間でありました。

その日、撮影が終わって、寺島氏を飲みに誘い、
「おまえ、いいよ、寺島ッ、絶対に売れるからガンバレよ」
偉そうに、先輩ぶって褒めちぎりました。
その後も何回か仕事や飲み会で顔を合わせ、付き合いがあったのですが・・・、

彼が売れ始めてからは、まったく連絡をしていませんでした。
そして、
今回、映画「カラテキッズ」の出演をお願いをしたところ、
売れっ子で忙しいから、会ってくれないんじゃないか、との心配もあったのですが、二つ返事で出演を快諾し、飲み会にも来てくれたのです。

久々に酒を酌み交わしても、
昔と少しも変わっていませんでした。
飾ることなく、
驕ることもなく、
やんちゃで、江戸っ子気質丸出しで、
実にイイ男でありました。

もう「寺島」とは呼べません。
それは役者として今を築き上げた彼に対して失礼です。
かといって「寺島さん」は堅苦しいし、と言い迷っていると、
「寺でいいんですよ」と彼はいうのですが、
しかし、とてもじゃないが、「寺」とは呼べません。
で、「寺ちゃん」と言うことで、
昔話に花を咲かせ、美味い酒を酌み交わしていきました。

その寺島氏が「カラテキッズ」の企画書を見て、大いに共鳴してくれたのです。
中でも、
「被災地で映画公開し、復興支援の一助になりたい」
との話には、
寺ちゃんはしみじみと、
「歌手の人たちがマイク一本で被災した人々を勇気付けしているのに、俳優の自分には何もできず、無力さを感じていたんです」
と本音を語り、出演に意欲を見せてくれたのです。

実に、イイ奴、であります!
この映画、なんとしても完成させ、
被災地の皆さんに喜んで貰わねばと思っております!

ありがとう、寺ちゃん!


posted by 井上誠吾 at 10:13| 日記