2012年10月03日

渋谷ユーロスペース北條支配人


9月30日(日)に、
「リトルウイング 〜3月の子供たち〜 」
の先行上映を渋谷ユーロスペースにて行いました。

キャパ100席の会場と、キャパ140席の会場があるのですが、
当初、キャパ100席の会場でお願いしていたのですが、
北條誠人支配人の配慮で、急遽、140席の会場に変更してもらい、結果、130席近くが埋まるほどのお客さんに来ていただき、先行上映会は大成功に終わりました。
お世話になった北條支配人の話はのちほどさせて頂くとして、先ずは、来ていただいた皆さんに感謝申し上げます。

10日前に急遽、先行上映が決定し、
宣伝・告知が行き届かなかったものの、100席は埋まる、と踏んでいました。
しかし、上映の二日前に集計を取ると、まだ50席足らず・・・100席を満席にしたい、と思っていただけにお客さんがきてくれるかどうか、心配だったのですが・・・上映前日に駆け込みの申し込みがあり、安心しました。
上映後は「感動しました!」「泣けました!」の声が続出!
福島矢吹町での上映に続き、再び、作って良かった、と実感をいたしました!
皆さん、本当にありがとうございました!

終了後、ユーロスペースの支配人・北条誠人さんと共に、
浅野プロデューサーはじめ、主演の菜葉菜さん、結城貴史さんと食事会を楽しみました。

北條支配人との会話の中で、
震災復興支援の映画ということから、話が多岐に渡った時、
あの大震災当日のユーロスペースの話になりました。

大地震が発生したあの日、午後2時46分。
ユーロスペース館内は映画を楽しむお客さんが沢山おられま
したが、すぐに上映を中止、一旦、劇場外に非難したものの、
交通機関の混乱が生ずる、と判断し、映画公開自体を中止。
お客さんには帰宅を促したものの・・・やがて、渋谷の街に
は帰宅難民があふれ出したので、急遽、劇場を無料開放し、
難民者を受け入れ、テレビを見られるようにして、地震情報
も提供したそうです。
そんな支配人に対して、利用された方々が口々に感謝の言葉を述べて帰っていかれたので、心底から嬉しかった、と語られていました。

時を同じくして、福島の門馬道場でも、震災にあった人々に道場を開放して、被災者を受け入れておられました。
その話は映画の中のエピソードとして使わせてもらっていますが・・・あの震災時、
東京都心でも、福島でも、東日本各地でも、
助けたり、助けられたりして、人間的なあたたかい交流がなされていたんだな、と感慨深いものを感じました。

小生の知る限り、
ユーロスペースという映画館は大作映画などは上映せず、
良質なローバジェット作品を公開してきた劇場です。
その作品の中には、爽やか良心作もあれぱ、どろどろした問題作もあり、人間そのものを描き出すありとあらゆる作品が公開されてきた、と認識しています。

それら作品を見抜く鑑識眼をお持ちなのが、
北條支配人であります。
明るく温厚な人柄の北條支配人ですが・・・、
内に秘めた“映画へのこだわり”は頑固なまでに強くお持ちなんだろうな、と想像しながから、お話をさせて頂きました。

まだ決定はしていませんが・・・、
映画「リトルウィング 〜3月の子供たち〜 」
の上映をして頂けるに違いない、と手ごたえを感じました。

映画というものには、
人それぞれの人生が描かれています。
小説なら、読むのに1日から2日、あるいは3日とか一週間以上かかることもあるでしょう。
しかし、映画は1800円、
劇場に座った90分から120分ほどで、
自分ではない、登場人物という他人の人生を体験し、
泣いて、笑って、そして感動することが出来るのです。

これほど素晴らしく、安価な娯楽・エンタテインメントはない、と思っています。
もちろん、映画は観る人の数だけ批評が分かれますので、
自分に合わない映画もあるでしょう。
そんな時は──、
自分に合わない上司がいるけど、そういう人間なんだ、と割り切って付き合うのと同じように、そういう映画なんだ、と付き合ってみるのはいかがでしょうか。

ユーロスペースはそんな“人間作品”を上映する劇場です。
お時間があれば、是非、足を運んでみて下さい。

posted by 井上誠吾 at 12:24| 日記