2013年03月15日

九州・宮若市上映へ向けて!




映画「リトルウィング」の上映打ち合わせで、
九州の実家へ帰ってきました。

福岡県宮若市。
母や兄夫婦、そして甥や姪やその子供たちが暮らしている町であります。
小生の原点の町であります。

かつては石炭の町でありました。
また、小生が子供の頃は貧困の町でもありました。

「筑豊のこどもたち」
という土門拳の写真集で、
その貧困さが日本中に知れ渡り、
同時にケンカの絶えない荒気ない土地柄も知れ渡り、
今でも、筑豊ナンバーの車を見ると、
みんな避けて通る、との風評が残っているくらいです。

そんな町ですが、
「川筋気質」という誇れる気風も残っているのです。
「へ理屈を嫌う竹を割ったような性格」
というものです。
それは、江戸っ子気質の、
「気性は荒いが気っぷが良く、義理と人情に厚い」
ときわめて似ているものでもあります。

かつて遠賀川の川筋を命賭けて石炭運びをしたことから生まれてきたものだと思います。
作家・火野葦平の『花と龍』という小説や数多くの同名映画で、その気風は紹介され、ご存知の方も多いことでしょう。
小生も子供のころから『花と龍』という映画は観ております。
主人公・玉井金五郎は、石原裕次郎・萬屋金之助・高倉健、といった大スターが主役を務めており、
「どんな困難な状況に陥っても、筋と潔さ、を通す」
という主人公像が描かれており、
小生の子供の頃から青年期に至るまで憧れの存在でありました。

今回、兄・禮一郎に連れられて、
あちらこちらと上映の打ち合わせや挨拶に行きました。
その移動中の車内で、
「筑豊もんには多くの言葉はいらん。短い言葉で理解したら動く」
と兄が言いました。
それは────、
ついつい話し始めると、
ナガク・クドクなる傾向のある弟を諌めての言葉なのか、
それとも、
今でも意気に感じる川筋気質が残っているぞ、
と言いたかったのが・・・、
小生は当然のように頷きながら聞き流していましたが、
今思えば、兄が言いたかったのは、後者だと確信しています。
もし、前者だとしたら、
「兄貴だって、話し出したらナガクてクドイぞ」
と反論してやります。

というわけで、
宮若市の皆さん方には、
「意気に感じて」
動いていただいております。
小生は、川筋気質の「気っぷ」や「情」をつくづくと感じました。

この映画「リトルウィング」は、
東日本大震災復興の中゜「小さな花」となるべく製作しました。
それは、あたかも『花と龍』と重なります。
主人公・玉井金五郎が、戦後復興の中、「筋と潔さ」という「花」を咲かせようとした姿にも通じるところがございます。

そんな筑豊もんの気風と、
郷愁の念を抱きながら、帰京しました。

今回の映画で動いていただいている、筑豊の皆さま方、
心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます!

押忍!




posted by 井上誠吾 at 11:21| 日記