2014年05月23日

サムライ精神


前回、新渡戸稲造のことを書きましたが、
実は、まだまだ書き足りない事がありますので、「サムライ精神」と題して・・・以下、ひとり言です。




新渡戸稲造は、
「刀を振り回す者は卑怯者か、虚勢を張る者であり、沈着冷静な人は刀を用いるべき時を知っている」
と述べ、さらに、
「武人の究極の理想は平和である」
「戦わずして勝つ」
「血を見ない勝利こそ最善の勝利」
そして、ついには、
「負けるが勝ち」
とまで書き記している。

また、勝海舟の談話を、
「人に斬られても、こちらは斬らぬという覚悟だ。なにノミやシラミだと思えばいいのさ。肩につかまってチクリチクリと刺しても、ただ痒いだけだ。命に関わりはないよ」
と、紹介した上で、
「これが艱難と誇りの燃えさかる炉の中で武士道の教育を受けた人の言葉である」
と評している。

勝海舟は勿論のこと、
新渡戸稲造もまた懐と器がとてつもなく大きい!

刀・武器を持つ者は、こうでなければならない。
そして、
これこそが、日本人が受け継ぐべき大いなる遺産、である!

武士道は、
「即、封建主義」
と捉えられるかも知れないが・・・。
「下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」
これが、武士のあり方だったのである。

そして、上杉家中興の祖・上杉鷹山公は、
「藩主は人民のために存在するのであって、藩主のために人民が存在するのではない」
との名言を残している。

さて、これらは封建的なのであろうか?
むしろ、民主的といえるのではなかろうか。
武士道こそ、
日本人が世界に誇るべき、優れた精神であり、
究極の平和的文化である!

サッカーの本田選手が、
「サムライの精神とは、どのようなものですか?」
との外国人記者から質問されて、
「サムライに会ったことがないので何とも言えません(笑)。ただ、日本の男性は決してあきらめないし、しっかりとした規律を持っています。それは私も常に大事にしようと思っています」
と答え、機転が利く、とキャスターが感心していた。

しかし・・・あの時、もし本田選手が、
「武は戈を止めるといって、武器を持っている者は争ってはいけないんです。平和が根本、それがサムライの精神です」
と答えていたら、どれほど反響を呼んだことか。
人種差別で、投げ込まれたバナナを食べた選手が世界中に大きな反響を与えたようだが・・・。
あのバナナを食べた選手のように、
否!
あれ以上の大きな反響を呼び、本田選手はサッカーを通じて、世界平和に多大な貢献をしたのではないだろうか。

武士道といえば、
封建社会の悪しき遺物であり、明治から昭和へと軍国に走らせた極端な国粋主義と解釈する輩がいるが・・・、
けっして、そうではない!
新渡戸稲造は、明治に入って「武士道」を著し、日本の誇るべき精神文化として海外に紹介し、世界的ベストセラーとなった。

庶民のために、
平和的に解決する道、
それが、武士道・サムライ精神、なのである!




さて・・・、
日本人は皆、サムライ精神、という言葉は知っていますが、
その精神の意味するところを答えられる人は少ないのではないでしょうか。
つくづく武道精神・武士道精神を広めなければと思います。

武道精神を根本に、今日も少年部の指導に励みます。
押忍!



posted by 井上誠吾 at 11:20| 日記